『シン・ゴジラ』の勢いが止まらない! 大盛り上がりの「発声可能上映」に潜入

TOHOシネマズ新宿にて、9月15日に『シン・ゴジラ』の“発声可能上映”とキャスト・スタッフによる舞台挨拶が開催された。話題の“発声可能上映”はこれまでに 東京で2度開催されたが、チケットはいずれも即完売という人気ぶり。
今回の“発声可能上映”は舞台挨拶の模様を全国25の劇場で生中継するというものだ。
発声・コスプレ・サイリウムの持ち込みOKの上映イベント、今回も様々なコスプレのお客さんが多く、会場が賑わっていた。


発声可能上映の会場へ潜入!


“発声可能上映”の9月15日(木)19:30の回。平日にもかかわらず、今回もチケットは数分で完売してしまった。
『シン・ゴジラ』の勢いが止まらない! 大盛り上がりの「発声可能上映」に潜入
今回の“発声可能上映”の会場TOHOシネマズ新宿

コスプレOKなだけあって、衣装着用やうちわなど、思いおもいの小道具を手にした人の姿が目立つ。
『シン・ゴジラ』の勢いが止まらない! 大盛り上がりの「発声可能上映」に潜入
ゴジラのコスプレ

『シン・ゴジラ』の勢いが止まらない! 大盛り上がりの「発声可能上映」に潜入
東宝をスカートに縁どったコスプレのお客さん

『シン・ゴジラ』の勢いが止まらない! 大盛り上がりの「発声可能上映」に潜入
巨災対の矢口のコスプレ

『シン・ゴジラ』の勢いが止まらない! 大盛り上がりの「発声可能上映」に潜入
Wゴジラ

『シン・ゴジラ』の勢いが止まらない! 大盛り上がりの「発声可能上映」に潜入
手作りのゴジラ第二形態、通称「蒲田くん」を連れた方も

『シン・ゴジラ』の勢いが止まらない! 大盛り上がりの「発声可能上映」に潜入
マフィア梶田が演じたカヨコ・アン・パタースン(石原さとみ)のボディガードの姿まで!

上映を知らせるアナウンスと共に、皆すいこまれるように会場へと入っていく。

まずはスタッフによる説明が終わり、通常の映画と同じように「ノーモア・映画泥棒」のCMから映像が始まる。
この時点から音楽に合わせて客席から手拍子が始まり、お決まりの「東宝」のロゴがスクリーンに映し出されると客席からは「東宝―!」「東宝ありがとう」「愛してる」など掛け声がかかり始めた。

以降、スクリーンに映し出される『シン・ゴジラ』の本編映像に合わせ、初めは小さかった客席からの声も徐々に大きくなり、映像のシーンに合わせ、赤や青、緑と色を変えてサイリウムが降られていた。まるで生のライブを楽しんでいるような雰囲気だ。

巨災対(巨大不明生物特設災害対策本部の略称)のメンバーが映し出されるたび、会場内は盛り上がりヒートアップ。第二のヒロインといわれる尾頭ヒロミの登場シーンには「ヒロミいいよ!」「結婚してー!」などと特に大きな声援がかかり、大いに盛り上がった。
シーンのセリフを先取りして叫ぶ人、「気を付けて」「がんばれ」と応援する人、歓声を送る人など様々だったが、クライマックスに向け会場内の一体感は高まり、エンドロールには拍手と「ありがとう」の声が飛び交った。



主演の長谷川博己もサプライズ登場した豪華な舞台挨拶


上映終了後は出演者による舞台挨拶が行われた。
『シン・ゴジラ』の勢いが止まらない! 大盛り上がりの「発声可能上映」に潜入

まずはMC役を務める、「泉ちゃん」こと保守第一党・泉修一政調副会長役の松尾諭が「まずは君たちが落ち着け!」のセリフと共に登場。泉コールが巻き起こった。
『シン・ゴジラ』の勢いが止まらない! 大盛り上がりの「発声可能上映」に潜入

続いて文部科学省・安田龍彦役の高橋一生、環境省・尾頭ヒロミ役の市川実日子、という俳優陣に加え、発声可能上映の発案者でもある庵野秀明総監督が登壇。本編上映後ということもあり出演者陣が登壇すると、会場内の興奮もピークに。
『シン・ゴジラ』の勢いが止まらない! 大盛り上がりの「発声可能上映」に潜入

開場からの「セリフ言って」という声に応え、尾頭ヒロミそのままで「しかしパターソン博士……」と早口で長いセリフを語る市川実日子。
会場も大喜びで歓声湧き上がる。

「初めてです、舞台挨拶の袖でみんな一生懸命台本覚えてるの。こんな舞台挨拶ないよ!」とMCの松尾によって暴露が入り、ファンの間では名シーンともいわれる安田の「ごめんなさい」のセリフが、実はアドリブだったことも明らかにされた。
他にも泣く泣くカットされた面白いアドリブはありましたか、という客席からの質問に「無くなったものは面白くなかったから無いんです」と庵野監督。

『シン・ゴジラ』の続きはあるのかという質問には「僕が決めることじゃない、東宝さんが決めること」と答えていた。

そしてここで主人公・矢口蘭堂役の長谷川博己もサプライズ登場! 会場内は悲鳴と完成で包まれた。


『シン・ゴジラ』の勢いが止まらない! 大盛り上がりの「発声可能上映」に潜入

長谷川の登場は出演者にもサプライズだったようで、「舞台挨拶来ないの?ってメールしたのに、既読スルーだもん!」とMCの松尾も素のリアクションで驚く場面も。
『シン・ゴジラ』の勢いが止まらない! 大盛り上がりの「発声可能上映」に潜入

「まずはお前が落ち着け」と、本編とは逆に、長谷川から松尾へミネラルウォーターが渡されるシーンも。
『シン・ゴジラ』、僕も映画館で2回見ました」と長谷川。客席でお客さんと一緒に見ると、一体感を感じて映画が出来上がるんだなと感じるという。
『シン・ゴジラ』の勢いが止まらない! 大盛り上がりの「発声可能上映」に潜入

公開から1カ月以上を経た『シン・ゴジラ』。動員数450万人を超え、9月12日時点で2016年公開の実写映画興行収入1位を記録する65.6億円を達成し、まだまだその勢いは止まる所を知らない。

(すがたもえ子)