他の競技同様、新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けたフットサル界では、3月に予定されていたFIFAフットサルW杯予選を兼ねたAFCフットサル選手権(以下、AFC選手権)が延期となり、フットサル日本代表も2月の国際親善試合以降、7月下旬まで活動停止を余儀なくされた。
今回のトレーニングキャンプ最終日には、F1リーグ所属のフウガドールすみだとトレーニングマッチを実施。立ち上がりでFP星翔太が先制点を挙げるが、6分にセットプレーから失点し、第1ピリオドを1-1で折り返す。第2ピリオドではすみだのFP甘利斗亜にループシュートを決められ逆転を許すが、32分にFP星のこの試合2点目となるゴールで同点に追いつくと、39分にはFP安藤良平のボレーがゴールネットを揺らして勝ち越し。直後にパワープレーを始めたすみだの猛攻を受けるが、しのいだフットサル日本代表が3-2で勝利を収めた。これでクラブチームとのトレーニングマッチは2勝2敗。
年内最後のキャンプを終えたブルーノ・ガルシア監督はオンライン記者会見に臨み「今年は当初の計画から外れることが多い、難しい1年でした。我々の世界では、W杯を起点に4年目にピークを迎えるように活動しています。しかし、ご存知のとおりAFC選手権の日程が再三変更になり、再計画、再適応を余儀なくされました。当然そういった状況の中で大会にフォーカスし続けるのは難しく、言い訳や理由を探せば色々なことが出てきます。しかし、私たちは言い訳をしないスタイルを培い、自分たちの手でコントロールできるものを大事にして、自ら学び継続して成長することに全神経を集中してきました。
また、会見の最後には「今年は誰にとっても非常に不透明感に満ちた、厳しい1年だったと思います。ひとつの言葉に思いを込めて、皆さんにメッセージを贈ります。“病める人の願いは『健康』のひとつしかありません。しかし、健やかなる人は多くの願いを持つことができます”。それほど健康というのは大切なものです。この年末年始、ご自身と家族や友人、親しい人が健康に恵まれますように。