雪山のようなラーメンの意外な正体とは!?
(上)メレンゲでできた雪山ラーメンは682円(税込) (中)プルプルしたメレンゲには味がない (下)ラーメンの部分は本格的な中華。店主は中国料理のシェフ
「山のような大盛りのラーメン」ならば、日本全国のいたるところで食べることができる。その代表たるラーメンといえば、やはり野菜山盛りのラーメン二郎だろう。
しかし、「雪山のような大盛りラーメン」ならばどうだろうか? 全国各地のラーメンを食べ歩いている私だが、少なくとも「雪山のような大盛りラーメン」は見たことがない……って、雪山って何!? ということで、さっそく「雪山のような大盛りラーメン」があるといわれる『かちかち山』(愛知県)へと行ってみた。

店内に入ると、まずは壁のお品書きが目に入る。「爆弾チャーハン」に「ミルク煮ラーメン」……!? ほ、ほほう。なかなか個性的な料理のお店なんですなあ(汗)。ここに、「雪山のような大盛りラーメン」があるのだろうか? 店員さんに聞いてみると「雪見ラーメンですね!! ありますよ〜♪」とのこと。ゆ、雪見ってなんだろう? とにかく食べてみないとわからない!! ということでさっそく注文。


注文から3分くらいが経過しただろうか。厨房から「ウィィィィィ〜ン」というモーター音が!! なにしているんだ!? と、不安に思っていると、「はい、雪見ラーメンです〜♪」と言いながら、ラーメンには見えないベツモノをもってきた。こっ、これなんですか!? まったくラーメンのスープも麺も見えないんですけど……。それ以前の問題として、この真っ白い、まさに「雪山」は何!? 店員さんにその謎を聞いてみると……「この白いものはメレンゲなんですよ〜」……メレンゲでした!! 

とにかくどんなものなのか、食べてみることに。……な、なんか変な食感だ。プルンとしてて、ツルンしたのどごし!! 味は……ない!! かすかに、卵白の味がする程度だ。
それにしても、食べても食べてもラーメンが見えてこない。それでも頑張ってメレンゲを食べまくり、ついにラーメンに到達。スープはとってもスパイシー!! 坦々麺と麻婆豆腐の中間的な風味だ。そして麺だが、メレンゲにてこずっていたせいもあり、ちょっとのびてしまったが、スパイシーなスープがよくしみ込んでいて、味のしないメレンゲの箸休めとしてバツグンの効果を現している。や……やっと、味のするものにたどり着いた(笑)。

ここの店主はもともと本格的な中華料理を作るシェフだったため、変なメニューはあるものの、味は素晴らしく美味しい!! え? 「雪見ラーメン」を作った理由は何かって? おもしろいからだそうです(笑)。
あなたも、愛知の雪山に登ってみない?
(空条海苔助)