病院の診療費の「点数」、どうやって決まるの?
診察・注射をしてくれても「30円です」と言う、うちの病院(医師は5歳児)。価格破壊です。
「おなかが痛い」「のどが痛い」「鼻水が出る」程度で病院にかかり、聴診器をあてられただけで、けっこうなカネをとられることがある。
その半面、レントゲンをとったり、血液をとっても「あれ、安いな?」というときもある。
病院の診療費は「点数」で決まるというけど、そもそもその「点数」はどう決まっているのか。
医師によって「点数」のつけ方が違ったりするのか。また、診療所、病院、大学病院などの規模によっても、違うものなのか。

医療事務に携わる友人に聞いてみると、
「高い安いは、ホントはないよ。『クスリだけでいい』って言われても、診察料は必ず算定するものだし」と言う。ただし、これらは「医科」の話で、「歯科」に関しては全く別なのだとか。
一般に、「診療所」はベッド数20床未満で、「病院」が21床以上。診療所と病院では、やはり点数の計算が、微妙に違うのだという。さらに、大学病院では「紹介患者料」がとられるなど、プラスアルファもある。

また、一言で「検査」といっても、20円くらいですむものから5千円くらいのものまで、幅が広いため、検査の具体的な内容によって、請求額が大きく異なってくるのだとか。

では、同じ施設で同じ診察をしてもらっても、高いとき、安いときがあるのはなぜ?
「月2回、指導料が算定できることになっていて、同じことをやっても3回目以降は算定されないからでは?」
月の最初は「初診料」がかかるから高いと思ってたけど、他に「指導料」というのもあったんですね……。

また、胃炎や血圧などの長引く病気の場合、医師が実際に指導する内容は毎月かわるわけではないので、7割の「保険負担分」だけ請求し、3割の「本人負担分」はとらないところもあるそうだ。
「私自身、子どもがみてもらったときに『サービスだよ』って先生に言われたことがあるんだけど。患者に『あそこは高い』って言われるより、3割はもらわなくとも、患者ウケが良くなれば、先生にとってはトクなんだよね」
大きい病院では、おカネのことは医師がかんでいないため、こうしたケースはほぼないが、小さい診療所などではときどきあるのだとか。

でも、こう聞くと、3割の本人負担をとらない先生のほうが「親切」に思えるけど……。
「いや、診療報酬明細書(レセプト)では算定して、結局、保険料からガッチリとってるわけだから。保険料はみんなの税金から出ているわけだし」
高い印象が強い病院に関しても、これはボッているわけではなく、「ぬかりなく算定しているだけだと思うよ」とのこと。

いわれのない「サービス」には、やっぱり裏があるもんなんですね。
(田幸和歌子)