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梅雨入り&明け、そもそもなんで発表するの?

6月9日に関東地方も梅雨入りしたが、その翌朝は晴れ! 思えば、今年はゴールデンウィーク明けあたりからずっと雨で、ほとんど梅雨状態だったから、あらためてそのタイミングで「梅雨入り」と聞いてもピンとこない。

反対に、雨が降らないと思っていると「梅雨が明けていました」なんて事後報告の年もある。
そこで、疑問。そもそもなぜわざわざ「梅雨入り」「梅雨明け」を発表するのか。気象庁に問い合わせると、天気相談所所長がこう教えてくれた。
「梅雨入りの発表は、雨の季節が始まると大雨などもおこりやすいため、大雨に備えてという防災的な意味あいから行っているものなんですよ」
これは歴史が古く、はっきりした資料は残っていないそうだが、過去のメモによると、昭和30年頃には『お知らせ』というかたちで行われていたそうだ。
「ただし、当時は、問い合わせや報道に向けた『お知らせ』であり、これが今のような『気象情報』として正式に発表されるようになったのは、昭和61年からです」

ちなみに、「お知らせ」だった時期も含め、長年にわたって梅雨入りの発表は「○日」と、特定の1日を指していたのだが、これが平成7年に変化した。
「梅雨は季節の現象で、幅のあるものなので、『○日』と特定することはできないだろう」と、6月を上旬・中旬・下旬、さらにそれぞれ前半・半ば・後半に9分割したのだという。
「つまり、『6月中旬の前半とか半ば』とか、そういう幅をもたせた表現にしたんですが、この表現には『具体的な日にちが出ないとわかりにくい』という意見がたくさんあったため、平成7、8年の2年だけで終わったんですよ」
結局、平成9年からは、「具体的な日にちを出しつつ、幅も持たせる」現在のスタイル「○日頃」という発表になり、そのまま落ち着いているのだそうだ。

ところで、梅雨入り、梅雨明けはどうやって決めるのか。一定降水確率が一定期間続いたらなど、目安があるのか?
「これまでの天候の経過とこの先1週間の予想にもとづいての判断で、数字の目安はありません」
となると、「梅雨入り」「梅雨明け」を発表したものの、「フライング」で、発表し直しなんてことも過去にあったのでは?
「さかのぼって『梅雨明けしていた』と発表するケースはあっても、発表のし直しはないですね。ただし、あくまで予想なので、予想通りにならないことはあります。そこで、9月1日頃をめどに毎年行っているのが、『事後の検討』というものです」
これは、速報として出した判断が妥当だったか、梅雨の時期を終えてから見直し、改めて正式に発表するというもの。毎年の資料として、正確な数字を残すためにやっているのだそうだ。
「特に、日本人は季節に敏感な人が多く、天候の変化がわかるのならちゃんと知りたいという人が多いんですよ」と所長さんは言う。

あくまで徐々に変化する幅のある「季節」を、数字で切り取ろうとする「梅雨入り」「梅雨明け」発表。この無理難題の注文には、日本人の気質が大きくかかわっているようだ。
(田幸和歌子)

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2006年6月20日のコネタ記事

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