使っていないガスの元栓、閉めるか、閉めないか?
使用中のガスストーブの元栓。使用が済んだらすぐ閉めるのが習慣の私
先日、ひょんなことから、友人と「ガスの元栓」の話になった。彼女は、使っていないときもガスの元栓を閉めないというのだ。


え、そうなの?!
ガスを使う度に元栓を開け、使い終わったらすぐに閉めるのが当り前の私はびっくり。その友人にしたら、元栓なんていちいち閉めていられないということなのだが……。

たしかに面倒くさいという彼女の気持ちもわかるような気はする。試しに他の知り合いにも聞いてみたら、「わざわざ閉めない、そんなこと聞いたことない」という。

さらに他の友人にも聞いてみた。
すると、「就寝前と外出時は閉めなさいって教育を受けたから、閉めるようにとは思うけど、規則ではないのでかなりゆるくて、忘れることもある」「面倒だし、閉めない。大丈夫かなと思って……」「一人暮らしになっても元栓は閉めてない。実家がそうだったからかも。危険を感じたこともないし……」「閉めた方がいいとは思うけど、実際は閉めないことが多い」などなど。

意外なことに、閉めなくても良いと思っている人たちが多かったのだ。そういうものなのか〜?!

そして、いろいろな人に聞いているうちに、ようやく私と同じように“絶対に閉める派”が現れた。彼女が閉める理由は「習慣だからもあるけど、いつ何が起こるかわからないので用心のため」とのことだった。


そういえば、私も意識して閉めてるわけではない。不思議なのは、細かいことは気にしない典型的なO型の私が、ガスの元栓に関してだけは、うるさいということだ。これはまさに「習慣」というしかないだろう。 

習慣というのは恐ろしいもので、もう完全に身体が覚えているという感じ。閉めれば安心感が得られる、というだけでなく、無意識のうちに「閉めなくてはいけない」というある種、脅迫観念?! のような精神状態になっているのかもしれない。だから「閉めない」という友人の話に必要以上に反応したのかも。

念のため、東京ガス株式会社にも聞いてみると、「漏れるということはまずないですが、一応、安全のために、使っていないときは元栓を閉めるようにご案内しています」とのことだった。

さらに聞けば、今はガスが漏れるようなことがあっても、ほとんどが自動で止まるという。そこまで神経質になりすぎる必要はないということかな……。

とはいえ、私にとってもはや生活の一部?! となっている「元栓を閉める」習慣は、これからもずっと続くことだろう。
(田辺 香)
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