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台湾名物? 「フルーツ鍋」を喰らう

台北市内に「フルーツ鍋」なるものを出す店があると聞いた。
フルーツポンチみたいなヤツじゃない。肉やら魚やらを入れる、あったかいお鍋に、パイナップルやリンゴなど、フルーツを入れるというのだ。

そのお店は「JJ Restaurant」。復興南路にある大型ショッピングモール「微風市場(Breeze Center)」の近くにある、ケーキなどが人気のカフェという。……って、ケーキ屋さんで鍋? いくら果物が豊富な国だからといって、鍋に果物を入れる必要があるのだろうか。
台湾では日本料理も人気で、「しゃぶしゃぶ」の店があちこちにあったりするが、これは何かの曲解なんだろうか。

実際に足を運んでみると、こぎれいなカフェに、確かにそれはあった。3種あったフルーツ鍋のなかから「蘋果鳳梨鍋(リンゴとパイン鍋)」(2人前・498元)というのを注文すると、スープの入ったお鍋がやってきて、店員さんがパイナップルとリンゴをたっぷりとスープに投入していく。

ふいに、甘い香りがたちこめてきて、6歳の娘は「フルーツだ!」とそのまんまな感想をもらした。
キャベツやエノキ、すり身団子などの皿、牛肉(魚介、牛肉、羊肉などから選ぶ)の皿がきて、めいめいに投入して食べるという形式のようである。

ソースはピリ辛のと、自家製のフルーツソースに辛みそを添えたものの2種。もともとサラダにみかん入れるとか、フルーツを料理に使うのはあまり好きじゃないのだが、おそるおそる食べてみると、これが意外なほど、違和感がない。
酸味と辛みと、甘みとが、ほどよくあわさっている。思えば、りんごもパイナップルも料理に使うし、加熱して食べることがあるものだし。これ、「鍋」と考えるから奇食のように思えるだけであって、フツウにエスニック料理である。ちょっと軽めの台湾ビールが、よく合いそうだ。

だが、そうこうするうち、ランチタイムは終了。ケーキバイキングが始まると、店内は若い女の子たちで満席になり、そんななか、私たち家族だけが鍋をつつくというおかしな光景になってしまった。

フルーツ鍋は、体もぽかぽか、意外な美味しさだったが、これを日本に帰って自宅でやるかどうかはちょっと微妙……。湿気が多く、温暖な台湾の街ならではの鍋なのかもしれない。
(田幸和歌子)

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