1冊まるごとカスタード本、著者にその愛を聞く
『TVチャンピオン』菓子作り名人、森永乳業(株)の柳迫さんが手にしているのが著書の<a href="http://www.excite.co.jp/book/product/ASIN_4822232131/">『カスタードだいすき。』</a>と「プティポ とろふわプリン」。
世にスイーツの本は数多あるが、「カスタード」のみに特化した、まるごと1冊カスタードの本があることをご存知だろうか。

『カスタードだいすき。
(日経BP社)。
かつてテレビ東京系TVチャンピオン『中高生お菓子作り名人選手権』で優勝し、現在は森永乳業株式会社の社員として活躍している柳迫さやかさんが、案内役を務めている本だ。

それにしても、なぜ「カスタード」のみを? 柳迫さんにカスタード愛を聞いてみた。
「TVチャンピオンに出たとき、カスタードクリームを使ったお菓子『サントノーレ』を作ったんですが、本格的に練習してみると、カスタードって本当に奥が深くて。お菓子作りの基本であって、材料も卵黄、牛乳、砂糖、小麦粉とシンプルなのに、炊きかたによって仕上がりが全然違ってくる。職人の魂が見え隠れするものだと思ったんです」
と、柳迫さんはきっかけを語る。

実は彼女、食べ歩きによって、「卵の味わい」「牛乳の味わい」「バニラの香り」「粘度(食感の重さ・軽さ)」といったポイントから、40店以上の「利きカスタード」ができるようになったという。そんな経験・こだわりをフルに活かして一昨年3月に開発されたのが、「プティポ くちどけクリーミィカスタード/抹茶」だ。
「当時、なめらかプリンがブームで、やわらか食感のものが店頭に多く並んでいたんですが、『今までと違った食感のものを』と研究するうち、ヒントになったものが『シュークリーム』だったんです」
シュークリームは男女問わず人気で、その理由を考えたとき、「やっぱりカスタードクリームが美味しいから」、そして「シュー皮の香ばしいかおりがカスタードクリームにうつる」ということに着目したのだとか。
「通常のプリンの製法とは違い、カスタードクリームのように、あらかじめ卵・乳・砂糖に熱を加えることでカスタード独特の風味を引き出しているんです」

とはいえ、この商品、発売当初はあまり売れなかったそうで、商品名を「もっと中身のよさが伝わるものに」と、「プティポ とろふわプリン」にかえ、ロゴも大きめにし、パッケージに「TVチャンピオン 菓子作り名人になった私が作りました。」といううたい文句をつけたところ、問い合わせが殺到! 昨年末には、発売当初の5倍までもの売上となったのだとか。

カスタード愛がたっぷり詰まったこの商品、現在はカスタード、抹茶のほか、3月20日からは期間限定で「とろふわ ロイヤルミルクティープリン ふんわり香るアッサム」が新発売。

「野望は、みんながびっくりするような、バケツサイズの大きいとろふわプリンをつくること!(笑)」と柳迫さん。

誰よりもカスタードを愛する人のカスタードプリン、そのこだわりに触れてみては?
(田幸和歌子)
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