地震EXPOに行ってきたよ PART-1
(写真上から)<br>コネタでもおなじみのプチプチ(R)の「プチプチ寝袋」。<br>同じく川上産業(株)から出展の「プラパール(R)」。<br>ポンチョ+テント=「テンチョ」。<br>どのサイズの乾電池にも対応できる懐中電灯。<br>防災の本の中にはさいと うたかをの漫画「サバイバル」も!<br>載せきれなかった&大きな写真は「Bit写真館」で
3月に石川県の能登半島、4月に入って三重県とここのところ大きな地震が続いている。地震は突然やってくるということを思い知らされる現実だ。

そんな今の時期、期せずして「地震EXPO」というイベントが横浜で開催されている。この「地震EXPO」は起こりうる災害のことを個人や家族、地域が、自ら考え、未来に備えるために何ができるかをアートの視点を取り入れて問うというもの。
「地震EXPO」の会場は「BankART 1929 Yokohama(旧第一銀行)」と「BankART Studio NYK(旧日本郵船倉庫)」の2カ所。

「BankART 1929 Yokohama」では企業による防災グッズの新しいアイデアの紹介と即時販売、「BankART Studio NYK」では建築家が提案する災害用シェルターやアーティストが提案する新しい防災訓練プログラムなどが紹介されている。
本日はそのPART-1ということで、防災グッズのセレクトショップをご紹介。

紹介されている防災グッズは愛知万博でトヨタのパビリオンを設計した建築家の曽我部昌史さんをはじめとする特別チームがセレクト。
誰もが日常生活の中でも使いたくなるような機能的にすぐれていて、かつカワイイものやカッコいいもの、アイデアの優れた商品など100点あまりが紹介されている。

そんな防災グッズの中にコネタでおなじみのプチプチ(R)がプチプチ寝袋としてセレクトされていた。

「プチプチ寝袋は新潟県中越地震の時、プチプチ(R)にアルミを張り合わせた「アルミプチ」で作って、寄付したことに始まります。避難所となる体育館の床は硬くて冷たいですよね。プチプチ(R)はシートの中に空気を含んでいるのでクッションにもなりますし、しかも暖かいんです。これを一枚引くだけで、布団がある場合でも快適さは全然違います」と川上産業株式会社の広報担当、プチプチ研究所の杉山彩香さん。


なるほど。私も徹夜仕事で会社に寝泊まりした経験があるけれど、プチプチ(R)を敷いて寝るとあったかい。それにほんの少しのプチプチ(R)でもくるくるっと丸めれば枕にもなる。こう考えるとプチプチ(R)も立派な防災グッズだ。

そしてもう一つ川上産業(株)から出展されていたのが「プラパール(R)」という商品。こちらはプチプチ(R)が固いボードになったような感じで縦横に加工がしやすい新しい素材。
このプラパール(R)で作った「サクサク」は、パズルのようにつなげたり外したりできるので、避難所などでの間仕切りなどに使えるとのこと。また、「プラパール(R)」は新潟県中越地震では実際に割れた窓ガラスの応急処置に使ったという実績もあるのだそうだ。黄色やブルーといったポップな色あいのもの子どものおもちゃにも使えるとのことで日常生活の中に取り入れて楽しむこともできるとか。

また、アウトドアグッズは防災グッズということでポンチョが一人用のテントになってしまうという「テンチョ」や子供がもちやすく履きやすいハンドルループがついた長靴、どんなサイズの乾電池にも対応できる懐中電灯などオシャレで普段使いにしても楽しいグッズも紹介されている。

このほか、普段使いができるおいしい保存食や災害時での便利な使い方のイラストが描かれた手ぬぐい、落としても割れないアルミボトルのワインや一人乗りヘリコプターといったユニーク商品などなど。
防災に関する本も「帰宅支援マップ」といった王道ものからさいとうたかをの漫画「サバイバル」というセンスのよさ。

それぞれのセレクトグッズにはセレクト理由が書かれていてそれを読んでいくだけでも楽しい。

防災グッズは日常生活の中に溶け込んでこそいざという時に使いこなせる。そのためには普段に使って楽しいオシャレな防災グッズを選ぶというのも一つの方法かもしれません。
(こや)

地震EXPO公式ホームページ
「BankART 1929」HP
川上産業(株)HP

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