柔道着は何色でもいいのか?
青以外の柔道着カラー登場の可能性は……
先日まで行われていた「世界柔道2007」を見ていたら、友人がこんな一言を発してきた。
「最近、青い柔道着を着てる選手いるじゃん? アレって何色でもいいのかな?」

一瞬、何を言ってるんだと思ったのだが、言われてみれば確かに気になる。
現状、白以外では青い柔道着しか見ないが、仮に他の色を申請した場合に許可はおりるのだろうか? もし可能だとしたら、ピンク色をしたセクシー柔道着やマツケンばりの金色柔道着も夢ではない。そうなれば柔道選手も新たなキャラづけができて、一層柔道人気が上がるのでは……、と妄想というかもはや暴走気味に。と言うことで実際はどうなのか? 「財団法人 全日本柔道連盟」さんにお話を聞いてみた。

お話によると、この青い柔道着が使われるようになったのは2000年のシドニーオリンピック前後とのこと。導入の目的は、赤の選手と白の選手を観客から見てもわかりやすくするため。現在は、国際大会でのみ使われているそう。


ちなみに赤側が、青の柔道着を着用することが決まっており、万が一「青はちょっと……」みたいな選手がいた場合でも交換は不可能なんだとか。

では、青以外の柔道着はどうなのか聞いてみると?
「青以外は認められておりません。」

なんとも残念な結末。全ての理想が音を立てて崩れ落ちた瞬間だった。と、大げさに言っているがよく考えてみれば当然の結果。何色でもOKだったら、大変なことである。

ちなみに、とあるスポーツメーカーさんによると青の柔道着は受注生産でのみ製造しているそう。
国内大会では使われないため、需要が少ないからだろう。

ということで「柔道着は青以外何色でもいいのか?」の結果は、「何色でもダメ」。もしも機会があれば、誰も持っていないような柔道着を自作で作ってみたいものである。
(木南広明)