ビーチバレー選手、なぜビキニ?
ビーチを彩るビーチバレー選手のビキニにも、ちゃんと理由があるみたいです(写真はイメージです)。
浅尾美和選手のブレイクで、人気が爆発しているビーチバレー。
会場にはたくさんのファンが詰め掛ける盛況ぶりで、今や浅尾選手だけじゃなく、ビーチバレー全体が注目されつつある。


そんなビーチバレー人気に、ある意味一役買ったといえそうなのが、選手たちのビキニ姿。女性はニコッとしながら、男性はニタッとしながら、ファッション性の高いユニフォームに釘付けになる。
一体どうしてこんなにも露出が高いんだろか。その理由を知ろうと日本ビーチバレー連盟のサイトを見ると、競技規定の中に「ユニフォーム規定」なるものを見つけた。

『女子のパンツの深さについてはサイドが7cm以下でなければならない』
『男子のパンツの丈は膝上10cm以上でなければならない』

中学時代の「髪型は坊主で9ミリ以下」を思い出すような細かな規定。
一体どうしてこのような規定があるんだろうか。日本ビーチバレー連盟に聞いてみた。
「規定がないころは、夏のビーチの開放感からか、さまざまなコスチュームで試合をする人がいたんです。アマチュアとしてですが、仮装しているような人もいれば、中にはふんどし姿でプレーしてた男性もいたようですよ」
仮装や露出のエスカレートを危惧した関係者は、歯止めをかける意味合いで、ユニフォームに一定の決まりを作ることにした。

そうして、ビーチバレーの魅力のひとつである“肉体美”も大切にした結果、すでにアメリカの規定にあった“7cm以下”や“10cm以上”っていう数値を輸入。“女子はビキニ”っていう規定はないけれど、機能性とファッション性からビキニタイプが主流となり、今に至っている。

ちなみに“サイドが7cm以下”としかない女子の規定、考え方によってはいくらでも露出できてしまう。
その可能性について連盟は「プロが対象になる規定なので、選手個々に任せています」とのこと。ある程度は選手に委ねられてるようだ。

ところで、ビキニだと「ポロリ」の可能性……いや危険はないんだろか? ビーチバレー日本代表にウエアを提供している、デサントに聞いた。
「紐が取れない補強や、ストレッチ性に優れた素材を使っていますので、その心配がないようにできています。それに、市販されている水着ではなく、選手の体の形に合わせて作っているんですよ」
選手が100%の力を発揮できるよう、余計な心配をしなくて済む強固な作りになってるという。そりゃそうだ。

ユニフォーム規定に合わせて“かわいく頑丈に”できているビキニ。
それは、どことなく“レジャーのようでありながら激しいスポーツ”のビーチバレーそのものと似てる。そんな絶妙なバランスが、人気を支えてる気がした。
(イチカワ)
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