全米オープン 2日目◇14日◇ペブルビーチGL(カリフォルニア州)◇7075ヤード・パー71>

終始流れに乗れず、最後の最後でバーディを決め、トータルイーブンパーでホールアウトした松山英樹。順位は16位タイから32位タイに後退したが、上位を伺う位置で決勝ラウンドに進出する。

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出だしの1番を幸先良くバーディとしたが、2番でボギー。4番で再びバーディを奪ったが、5番では3パットのボギー。「さほど気にすることなくやっていたけど、アプローチミスもありましたし、流れを断ち切る意味では6番、7番が獲れなかったのが大きかった」と、パー5の6番、109ヤードの7番パー3でとり返すことができなかったのが大きかった。

6番はセカンドをグリーン手前のラフに運んだが、そこから寄せきれずにパー。7番はティショットが奥のエッジ。下りの4メートルを沈めきれず。
難易度18番目と16番目のホールで流れを呼びもどすことができれば、その後の展開も違ったとした。

初日もボギーとした10番パー4では、フェアウェイからのセカンドを手前のラフに打ち込み、「距離も中途半端でした」と苦慮。3打目も「ボールが沈んでいたので、上から入れていこうと思ったが、最近シャンクが多くて。試合で出るとは思わなかったけど」と、グリーンの手前を横断するシャンクでカラー。ボギーで収めたが、流れの悪さを象徴するシーンだった。

その後は13番のパー4でティショット、セカンドともにミス。
グリーン右のラフからギリギリを狙ったアプローチは再びラフへ。約2メートルのボギーパットもカップに蹴られダブルボギー。トータル1オーバーまで後退し、「危ないなと思った」と、予選カットラインの2オーバーも頭をよぎったが、その後はバーディこそ奪えないものの、安定の内容で18番を迎えた。

名物ホールの18番はスコアを伸ばしたいパー5。ところがティショットはフェアウェイ右サイドの木の裏へ。レイアップして迎えた3打目。
ピンまで76ヤードをもう少しでカップインという位置につけお先にバーディ。あす以降に希望をつなぐ一打でギャラリーを沸かせた。

予選ラウンドはショートゲームやパッティングに苦戦したが、持ち味のショット力でつなげた。「5アンダー、6アンダーも出せなくはないと思う」と松山がいうように、流れが呼び込めれば、ビッグスコアの訪れも近い。まずはムービングデーの第3ラウンドで、上位浮上のきっかけをつかみたい。(文・高桑均)

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