<スタンレーレディス 事前情報◇10日◇東名カントリークラブ(静岡県)◇6572ヤード・パー72>
10日(木)、「スタンレーレディス」の会場で、河本結が10月21日から11月2日に行われる米国女子ツアーの予選会『Qスクール』への参戦を表明した。
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かねてより描いていた夢への一歩目を踏み出す。
常々行きたいと話していた米ツアーに挑戦するのは、自ら課していたノルマを達成したことが大きい。「今季が始まる前に世界ランク75位以内に入れば、Qスクールの合計3つあるステージのうちファイナルからでいいと聞きました。それを今年は目指していくことにしていました」。7日現在で58位と楽々クリアしたことで、ゴーサインが出た。
もちろん不安もあった。「米ツアーは目標でしたが、自分のレベルで行ってもいいのかなという気持ちがなかったわけではありません」。
ただ、夢への思いがそれらをかき消した。「私の好きな言葉は“人生は一度きり”。後悔はしたくないと思って決断しました」と覚悟を決めた。たくさんの人から「行ったほうがいい」と言われたことも背中を押した。「宮里美香さんからも“若いときに行ったほうがいいよ”と言っていただけた」。先輩たちの言葉も挑戦心を駆り立てた。

世界レベルの選手と同組で回った経験も大きい。「今年、(畑岡)奈紗とかインビー(パーク)さんと一緒に回ったときに、世界レベルとの違いを肌で感じた。向こうに行けば、もっと自分の技術のレベルアップができるなと思った」。東京五輪も当然決断の理由の1つ。「東京でやることが決まったときから目指していましたし、大学(日体大)にもオリンピアンがたくさんいるので刺激を受けている。世界ランクで15位以内に入って出るほかないと思っている。
それを達成するには、日本ツアーでは無理だと思った」。行きたい理由は数あれど、行かない不安や理由はほとんどなかった。
20位以内に与えられる来季の出場権。Qスクールを通れば基本的には米ツアーに専念する構えだ。「試合に出すぎて成績がダメで世界ランクを落としてしまう可能性もある。そのあたりを見極めながら、出る試合も考えてコンディションを整えてやりたい」。
当面の目標はあくまで世紀の祭典。霞ヶ関へ向けて最良の選択をしていく。
「まだ挑戦する段階なので何も決まっていませんが、米ツアーに出られるようにトップ通過を目指して頑張りたいと思います」。これまでホールインワン賞などの賞金を「米ツアーで戦うための貯金とします」とまで言ってきた河本が、いよいよ夢の舞台を現実のものとするべく動き出す。(文・秋田義和)


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