<全米女子オープン 事前情報◇31日◇パインニードルズ・ロッジ&GC(ノースカロライナ州)◇6638ヤード・パー71>
先週26日に“ツアー撤退”を発表したミシェル・ウィー(米国)が「全米女子オープン」の会見に臨み、その心境を語った。
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2005年にプロ転向し、メジャー1勝を含む通算5勝を挙げているウィー。
パインニードルズで行われる今大会と、来年ペブルビーチで開催される全米女子オープンの2試合で、そのキャリアは一区切りとなる。
「後悔はない。浮き沈みの激しいキャリアを歩んできたけど、誇りに思っているよ」。ルーキーイヤーの09年にいきなり初優勝を遂げ、14年にはメジャー制覇も達成したが、その後はやや低迷。だが、18年に4年ぶりの復活優勝を飾った。
ウィーには2つの夢があった。
それはスタンフォード大学を卒業すること、そして全米女子オープンで優勝することだった。「全米女子オープンはわたしがゴルフを初めてからずっと勝ちたかった大会。2014年に優勝していなかったら、いま間違いなく撤退表明はしていない。まだここでプレーして、その優勝を追いかけていたと思うよ」。
07年7月にスタンフォード大学に進学し、ツアーとの両立に励んで、12年6月に卒業した。そして14年に全米女子オープンで優勝。
ウィーは自分の信念を貫き、そして夢を叶えてきた。
そして19年に結婚すると、翌年6月に第一子となる長女・マケナちゃんを出産した。育児の影響もあり、最近はあまり練習できていないというが、今大会に向けてウィーは前向きだ。「ファンのみんなや選手たちに会って、コースを歩くだけ。とてもクールよ。もちろん、わたしのなかの闘争心はベストを尽くしたいと思ってるわ」。
自身にとって特別な思いのある大会を目前に控え、待ちきれないといった様子だ。
ツアーは撤退するが、これからも女子アスリートの振興に向け、女子テニスのセリーナ・ウィリアムズ(米国)らとともにナイキ・アスリート・シンクタンクのメンバーとして活動を続けていくことを発表している。思い入れのある全米女子オープンで、ウィーの第2のキャリアが幕を開ける。

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