
星野リゾート、紙製ハンドタオルの循環型リサイクルシステムを導入水平リサイクルとは、使用済み製品を原料として用いて、同一種類の製品を製造する取り組みであり、廃棄物の削減、資源の有効活用、二酸化炭素の削減等につながるとされる。
星野リゾートでは廃棄物の削減、資源循環の促進に取り組んできており、2024年7月からは使用済み紙コップをnepiaハンドタオルに再生するリサイクル活動を王子ホールディングスと共同で推進してきた。
今回開始するハンドタオルの水平リサイクルは、より効率的で環境負荷の少ない資源循環を実現するものであり、量だけでなく質にも着目した再資源化の高度化が期待されているとのことだ。
紙製ハンドタオルは、水に強い性質から溶解性が低く、また汚れや臭いの問題もあり、従来は焼却処分が一般的であった。こうした課題に対し、王子ホールディングスの独自技術を用い、溶解性の向上とパルプの効率的な回収・再製品化をすることに成功したという。
また同取り組みには、使用済み紙製ハンドタオルの排出量の多い「星のや軽井沢」「軽井沢ホテルブレストンコート」「軽井沢星野エリア 村民食堂」「リゾナーレ八ヶ岳」の4施設が参加し、トイレや厨房などスタッフ用の手洗い場に専用の回収ボックスを設置。
さらに、納品実績のあるツチハシと連携し、既存の物流網を活用した回収・納品ルートを構築することで、CO2排出量の抑制も図るとしている。