ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(7月28日放送)に数量政策学者の高橋洋一が出演。新型コロナワクチンについて、厚生労働省が「在庫があると判断した自治体への供給量を1割減らす」としていた方針を撤回すると発表したニュースについて解説した。
ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」
ワクチン供給1割減の方針~厚生労働省が撤回
厚生労働省は8月後半に配布を予定していた新型コロナウイルスワクチンについて、「在庫があると判断した自治体への供給量を1割減らす」としていた方針を撤回すると発表した。自治体からは、在庫とされるなかには予約済みのワクチンも含まれているなどとして、反発の声が上がっていた。
積極的に出してあとはストックでいい
飯田)V-SYSという厚労省が管理しているワクチンの在庫管理システムのなかで、在庫が積みあがっているように見えるけれども、もう既に……。
高橋)在庫というのは、極めて管理するのが難しいのです。需要を予測しなければいけないわけです。どんな業界でも、在庫管理をすることは難しいので、少し余分にあるくらいがいいのです。
飯田)少し余るくらいが。
高橋)普通の在庫管理も難しいのですから。
飯田)新型コロナワクチンは厳しい温度管理も必要だということです。
高橋)少し余るくらいでちょうどよし。たくさん余っても、管理すればいいではないですか。冷凍庫のところだけが重要なのです。そこで期限切れにならなければいいわけでしょう。アイスクリームに近いです。
飯田)確かに長いこと持ちますね。
高橋)それに近いから、在庫管理より電源管理の方が重要な品物なのです。だから積極的に出して、あとはストックでいいのですよ。削減なんて、何を言っているのか理解できませんでした。
厚生労働省に貯めないでどこにでも配るべき
飯田)ギリギリのところで「ピタッ」と合わせようとしていたけれど。
高橋)在庫は多くていいではないですか。
飯田)アメリカでは、どんどんつくってどんどん打っています。
高橋)どんどんつくってどんどん出す、それでいいのだと思います。なぜ供給の削減をするのかわからない。そもそも外から入って来るものだから、厚生労働省に貯めないで、どこにでも配るべきです。配っておけば、あとは自治体間で調整が必要ですが、ワクチンを打ちたい人がどこでも打てるという大規模接種会場のようなものをやればOKですよ。
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