第2次安倍政権で自衛隊統合幕僚長を務めた河野克俊氏が7月12日(火)、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』に出演。第2次安倍政権での安倍晋三元総理大臣について語った。

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遺骨収容現場で遺骨に向かって祈る安倍晋三首相(左から2人目)ら。左は新藤義孝総務相=2013年04月14日午前11時35分、硫黄島 写真提供:産経新聞社

河野氏は、自衛隊の最高指揮官としての安部元総理を「常に自衛隊がいま何をやっているのか頭に入っていて、防衛安全保障の政策を考えていた方だった」と語った。

そしてシビリアン・コントロール(文民統制)に関して、かつては自衛隊と政治の距離を遠ざけることが主流だった。しかし安倍元総理の「コントロールするなら距離が近い方がいい」という考えのもとで、自衛隊と政治の距離が縮まったと解説した。

また2013年の安倍元総理の硫黄島(太平洋戦争末期の1945年2月およそ1ヵ月間にわたり旧日本軍とアメリカ軍が激しい戦闘を繰り広げた地)訪問について「お見送りの際、飛行場の滑走路で突然、ひざまずかれて手を合わされた。恥ずかしながら私はどう対応していいのか、わからなかった。

よく考えてみると滑走路の下にご遺骨が眠っている。それを安倍元総理はご存じだった。自然とそういう行動に出られた。戦没者に対する哀悼の念が深い方だと心底思った。おそらく日米双方のご慰霊に対して敬意を表された」と語った。

安倍元総理は硫黄島の飛行場の滑走路で、突然ひざまずき、手を合わせた。 私には何が起きたか、分からなかった。 ~前統合幕僚長・河野克俊

前自衛隊統合幕僚長 河野克俊

さらに河野氏は、安倍元総理と同じ昭和29年(1954年)生まれについて「我々の上の世代は団塊の世代。

学生運動など激しい運動をされていた方たち。我々世代は冷静になってきた世代なのかなと。そういう部分で私と安倍元総理、相通じるところがあったと勝手に思っていた」と語った。