辛坊治郎が10月20日(木)、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』に出演。1997年に兵庫県神戸市須磨区で発生した連続児童殺傷事件で、14歳で逮捕され少年審判を受けた「少年A」の全ての事件記録を、神戸家庭裁判所が廃棄していたことをめぐり「誰の意思が働いて、誰が命じてこんなことになったのか」と疑問を呈した。

“少年A”の全事件記録破棄に辛坊治郎が疑問 「誰かの意思がは...の画像はこちら >>

神戸・須磨の小6男児殺害事件最終審判 最終審判を受けて神戸家裁を出る少年の乗った車=1997年10月17日、兵庫県・神戸家庭裁判所 写真提供:産経新聞社

1997年、兵庫県神戸市須磨区で小学生5人が襲われ、2人が殺害された連続児童殺傷事件で、14歳で逮捕され少年審判を受けた「少年A」の全ての事件記録を、神戸家庭裁判所が廃棄していたことが20日わかった。神戸家裁は「運用は適切ではなかった」とする一方、経緯や廃棄時期は「不明」としている。

▼世相を反映した事件で史料的価値の高いもの▼全国的に社会の耳目を集めた事件又は当該地方における特殊な意義を有する事件で特に重要なもの▼民事及び家事の紛争、少年非行等に関する調査研究の重要な参考資料になる事件については、20年を過ぎても「特別保存」しなければならないと指摘。

そのうえで「これ、間違いなく(特別保存の条件に)当たりますよ」と言及。「将来的に、なぜこんな事件が起きたのだろう、あの少年の心理状態はどうだったのか、取り調べ状況はどうだったのか…というようなことも含めて、後世に伝えるべきことはたくさんあったはずなのに、今、もう一切ないというのが公式見解」と続けた。

「ほかの事件と違って、(資料の)量が膨大。

とんでもなく量が多い」とも語り、「相当な容積、体積を占める量なので、かなり意識をして捨てると決めない限り、こんなもの廃棄が行われるはずがない。たまたま間違って廃棄しちゃったというものではなくて、誰かの意思がはっきり働いて、わざわざ廃棄した」と分析。「じゃあ誰の意思が働いて、誰が命じてこんなことになったのか」と疑問を呈した。

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