受験生を“みんな“で応援!『おうえんしナイト』
全国の受験生を応援するために、受験や教育と縁が深い、お笑い芸人・ランパンプスと一緒に様々な情報をWebコンテンツとして発信していく企画です。
全国の受験生を応援する『おうえんしナイト』、今回は東京都千代田区にある「東京大神宮」にやってきました。
――それでは境内に入って禰宜の唐松義行さんにお話を聞いてみましょう。
小林:早速ですが、東京大神宮の御由緒、創建の歴史を教えていただけますか?
唐松:明治13年に伊勢神宮の東京遥拝殿(※遥か彼方から拝む為の建物)として創建されました。江戸時代からお伊勢参り信仰はあったのですが、当時は、今のように日帰りなどできなかったので、明治天皇の思し召しで「お伊勢参りが東京でもできるように」と創建された神社です。元々は日比谷シャンテの辺りにありました。
小林:いつこちらに遷ったのですか?
唐松:関東大震災で焼けまして、昭和3年に遷ってきました。ですので100年弱経ちますね。
寺内:神社検定のテキストに載ってました。実は、僕、神社検定の3級を受けたんですよ! そこで勉強したんですけど、大正天皇の神前結婚式を行ったんですよね。
唐松:実はそれはやってないんです(笑)。
小林:めちゃくちゃ間違ってんじゃん!
寺内:え? やってないんですか?
唐松:皆さん、勘違いしているんですよ。実際は、大正天皇のご婚儀が宮中の賢所(かしこどころ)で行われたのを記念して、民間に向けての神前結婚式を創始し、広めたのが東京大神宮になります。
寺内:広めたんだ!
唐松:神前結婚式はそれまでなかったんです。宮中の祭祀なので、そのままの形ではなく、小笠原流の杯事(さかずきごと)という昔の武家の礼法を取り入れて、神前で行う形にしたんです。
寺内:そうやって書いてあったかも(笑)!
小林:唐松さんをテキストにすんじゃねーよ!
寺内:だから、建物も結婚式仕様になってるんですね。
唐松:この部屋は実際に控室に使っている部屋です。
小林:ホテルみたいですよね。
唐松:この上が披露宴会場になってます。
寺内:新鮮ですけど、意外と違和感無いですね。
小林:東京大神宮ではどういった神様を祀られてるんでしょうか?
唐松:「東京のお伊勢さま」なので、当然、天照皇大神様と豊受大神様をお祀りして、あとは、造化の三神をお祀りしています。造化の三神は神社検定のテキストには載ってなかったですか?
寺内:1ページ目に載ってました。最初の神様ですよね?
小林:分かるの?
寺内:もちろん……えーと……。
一同:(笑)。
寺内:……かみむす……くっそー! なんか……高木さんみたいな……。
小林:高木豊(笑)?
寺内:違う! でも、のちにそんな感じで呼ばれるような……たかむす?
唐松:正解は、高御産巣日神(たかみむすびのかみ)、神産巣日神(かみむすびのかみ)、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)です。
寺内:ああ、それです! 古事記の中に出てくるすごく有名な神様ですよね。
唐松:そうです。最初に現れた神様と言われています。
小林:伊勢神宮から何か持ってきたりしているんですか?
唐松:こちらに遷ってきたときに植えたと言われてる椎の木を御神木とさせていただいたいます。まだ100年くらいしか経ってないですが。
※樹齢100年の御神木。
小林:いえいえ、100年ですよ!
寺内:神社仏閣業界だと100年はペーペーなんですね(笑)。
唐松:他ですと樹齢1000年とかお聞きしますからね。
小林:まだまだニューカマーなんだ(笑)。今まで、いろいろと取材させてもらいましたけど「これ木なの?」って思うくらい巨大なものもありますよね(笑)。
寺内:意思を持って、動き出しそうな木とかあった(笑)!
小林:東京大神宮は「縁結びの神社」というイメージがありますが、合格祈願のお守りもあるんですか?
唐松:もちろん、合格のお守りや、学業成就のお守りもあります。
寺内:だからか、女性の参拝者がめちゃくちゃ多いですよね。
小林:神前マッチングはありますか(笑)?
唐松:それはないですけど、女性が男性に「ここに行きたい」って言って、一緒に連れて来られるんです。それは「プロポーズを待ってますよ」っていう意味ですね(笑)。
寺内:「ご両親にご挨拶しに行こう」の前段階を踏めるんですね(笑)。
小林:関係を先に進ませるきっかけになるかもですね。女性の参拝者が多いから、すごい量のミスト噴射してるんですか?
寺内:他の神社で見たことないよね。お台場かと思いました(笑)。
唐松:今はどこでもミストがありますけど、ミストで話題になった愛知万博の1年後に始めましたから、結構先駆けだと思います。
小林:東京大神宮の見どころを教えていただけますか?
唐松:御神木とハートのマークですかね。
小林:ハートのマーク?
唐松:「猪目」というハートの形をした魔除けの飾り金具が神門などにあるんです。昔の人には猪の目がそういう形に見えたんでしょうね。
寺内:ハートの猪目って初めて聞きました!
※ハートの猪目とハートの手と口の寺内氏。
小林:最後に、今頑張っている受験生にメッセージをいただけますか?
唐松:私の受験はもう50年くらい前ですね(笑)。受験も今や大学だけじゃないですから、まあ、体に気をつけて頑張ってください。
小林:旅行に行く時に親に言われるやつですね(笑)。
寺内:受験に限らず体は資本ですもんね。
唐松:夏は暑いし、受験の時は逆に寒いし、せっかく勉強したのに体調悪かったら元も子もないですからね。やっぱり最終的には体調ですよ。
寺内:暑い夏はミストでちょっと涼んで(笑)。
唐松:かき氷食べて(笑)。
寺内:寒い冬はウォームミストでね。
小林:なんだウォームミストって(笑)。
唐松:まあでも、精神的なこともあるのかな……受験か……どうかな……。
小林:……唐松さん? もしかして寝ちゃった……(笑)?
寺内:やめなさい! 考えてくださっているの!
小林:縁結びが有名ですが恋愛だけなく、大学とか就職とかの縁も掛かってきますよね。
唐松:そうですね。この辺りは大学が多くて学生街になっていますからね。
寺内:確かにこの辺りは大学に囲まれてますね。デートスポットにもぴったりだ!
唐松:一昔前は、縁というと「男女の縁」のことでしたが、最近は、もう一つの大きな括りとして、学校の縁とか、就職の縁だとか「人とのいろんな縁」として広がってきています。こちらとしても「男女の縁だけでなく、様々な縁がありますよ」というような話をしています。
寺内:そもそも「縁結び」が有名になったのは神前結婚式がきっかけなんですか?
唐松:神前結婚式を最初に行った神社ということで、2人を結びつけるということもありますし、造化の三神が結びの働きを司る神様だということもあります。
寺内:神産巣日神(かみむすびのかみ)に「むすび」って言葉が入ってますね。
唐松:さらに言えば、縁は決して人だけじゃないんです。
寺内:確かに! 家具とかお家も縁ですもんね。
唐松:土地もそうでしょうね。
寺内:そう考えると万能だなー。受験生も大学との縁だもんね!
小林:そうだね。全て「縁」ありきだよね。本日はありがとうございました。
唐松:こちらこそありがとうございました。
――縁結びで有名な東京大神宮でお話をお聞きしましたがいかがでしたか?
小林:東京大神宮さんに行かしていただきましたが、すごい綺麗な境内……。
寺内:ちょっと、寝ちゃダメよ(笑)。
小林:ごめんごめん(笑)。
寺内:読者の方に誤解ないように言うけど、唐松さんは寝てないからね(笑)。
小林:唐松さん、すごく人柄の良い方でしたね。癒された。
寺内:ゆったりとした方でしたね。
小林:受験生へのメッセージも「体調気をつけて」って言ってたし。
寺内:でもそれは真理よ! 夏暑くて冬が寒いのも真理だし(笑)。
小林:縁結びの神様ということで、女性の方が多かったよね。女子高生も来てた。
寺内:大学との縁をしっかり結んでいただきたいね。良い参考書との縁もあるし、家具との縁もあるよね。
小林:なんか「家具との縁」を強調しすぎじゃない? そればっかり言いやがって気持ち悪い(笑)。
寺内:家具との縁はあるだろう!
※受験生のために合格祈願をするランパンプス。
小林:境内も綺麗で、ハートもあって、絵馬も可愛いかったし、女子力高い神社だよね。
寺内:駅からも近いし、ミストもあるし!
小林:色んな大学も近いので志望校のオープンキャンパスのあとに良縁を願って参拝に来てほしいね。
寺内:エイブルさんがスポンサーなので引越しの縁も忘れずに! あと、やっぱり家具との縁もね(笑)。
小林:なんなんだよ! お前の家にどんな家具あるか、そこにどんな縁があったか言ってみろ、この野郎!
寺内:皆さまにもいい縁がありますように。
小林:そうですね。はい。おすすめの神社です!
※御朱印をもらいミストの横で涼しげに微笑む寺内氏。
東京大神宮は縁結びの神社として由来がありますので、様々な縁を大切にしたい方、新たな縁を作りたい方などどんな方にも、おすすめの神社でした。お近くに立ち寄られた際は、是非、ご参拝してみてください。
さて、次回の『おうえんしナイト』は東京都にある大正大学にて取材をしてまいります。ご期待ください!
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