ニッポン放送でお送りしている『NEXT STAGEへの提言』。
泉ピン子
この番組は、日本を代表する各界の著名人が毎週登場。
泉は、18歳の頃、歌謡漫談化として芸能界デビュー。日本テレビ『テレビ三面記事 ウィークエンダー』のレポーターとして一気に注目を集め、以降数多くのドラマ女優として活動。代表作はNHK連続テレビ小説『おしん』、TBS『渡る世間は鬼ばかり』など多数。
歌謡漫談家から、自身の出世作『テレビ三面記事 ウィークエンダー』に出演するまでの経緯を伺った。
泉:ニッポン放送の隣に、ビデオホールってあったんだけど、そこでコント55号がやってる時代劇の番組があって。そこを腰元で出ていくっていう時に気持ち悪くてトイレ行ってて、放送終わっちゃったんです。私ね、テレビ出ると失敗しちゃうのよ。(泉ピン子の師匠とされる)牧伸二も出てた『大正テレビ寄席』は、うちの事務所がやってたから、3分間ネタを女漫談家としてやらせてもらえる機会があって。舞台に出て行ったら、「いらっしゃいませ、泉ピンコです」って言った後、ずーっと咳して終わっちゃった。
『ウィークエンダー』では新聞の三面記事を見ながら、フリップボードなどを使って解説するレポーターとして活躍。泉ピン子が出ると“視聴率40%”を記録するなど、お茶の間の人気者になるのだが……。
泉:(ウィークエンダーに出演して)2年経ったある日。熱が40度ぐらい出て。休むって言ったら、局から「やれ」って言われたから、熱が40度で取材行けないと。そしたらうちの父親が、「お前さ。(ウィークエンダーで)売れたから、キャバレーに戻ったら、もっとギャラ上がってるよ」って言うから、じゃあそっち行くかって。父親が日テレに言いに行ったら、今度は日テレ出入り禁止よ。
と、本格的に女優業に進出した経緯を明かした。
最後に、次の世代への提言を伺った。
泉:今の若い世代は、働き方改革とか、ハラスメントとかがあって、「それ違うよ」と注意すると、ハラスメントになってしまう。でも、それじゃあ育たない。その人のために言っているのに、それがハラスメントになる。私は、もう誰がスターになろうが、関係ないけれど、それじゃあ、この世界(芸能界)も、ダメになるよ。自分のダメな部分をわかって、その上で踏ん張ること。決して、あなたたちは、1人も出来損ないなんていない。
そして、絶対に「死んではだめ」。死んで良いことない。