老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。
そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。

今回は、特別支給の老齢厚生年金についての質問です。

■Q:同じ年代でも特別支給の老齢厚生年金がもらえないのはなぜですか?
「同じくらいの年齢なのに、特別支給の老齢厚生年金をもらえる人ともらえない人がいると聞きました。何が違うのでしょうか?」(匿名希望)

■A:同じ年代でも、厚生年金の加入期間などの要件を満たしているかどうかで差が出るためです
特別支給の老齢厚生年金は、同じくらいの年齢でも、誰でも受け取れるわけではありません。生年月日や老齢基礎年金の受給資格期間に加えて、厚生年金の加入期間が1年以上あることなどの要件を満たしている必要があります。

そのため、同じ年代であっても、厚生年金の加入期間が1年未満の人は、特別支給の老齢厚生年金を受け取ることができません。

特別支給の老齢厚生年金の主な受給要件は、次のとおりです。

・男性は昭和36年4月1日以前生まれであること
・女性は昭和41年4月1日以前生まれであること
・老齢基礎年金の受給資格期間が10年以上あること
・厚生年金保険などに1年以上加入していたこと
・生年月日に応じた受給開始年齢に達していること

このように、特別支給の老齢厚生年金は「同じ年代かどうか」だけで決まるものではなく、厚生年金の加入歴など、いくつかの条件を満たしているかどうかで受給できるかが決まります。

なお、受給開始年齢は生年月日や性別によって異なります。詳しくは、日本年金機構のホームページで確認すると安心です。

監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)
都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。
日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
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