◆米大リーグ ヤンキース4―11エンゼルス(16日、米ニューヨーク州ニューヨーク=ヤンキースタジアム)

 エンゼルスのM・トラウト外野手(34)が16日(日本時間17日)、敵地・ヤンキース戦に「2番・DH」で先発出場。4試合連発となる7号ソロを放ち、史上初の快挙を成し遂げた。

 2点リードの7回1死。右腕チビイが投じた低めのチェンジアップをすくい上げると、ニューヨークに破壊音が響き渡った。打球速度114・6マイル(約184・4キロ)、角度31度、飛距離446フィート(約135・9メートル)の特大アーチが左翼席に着弾した。トラウトの4戦連発は22年に7試合連発をマークして以来4年ぶり。7本塁打はこの日8号ソロを放ったヤンキースのA・ジャッジ外野手(33)に次いでリーグ2位タイだ。

 今カードのトラウトは初戦で3号2ラン、4号2ランと今季初の1試合2発。2戦目に5号ソロ、3戦目には6号2ランを上昇気流に乗っていた。MLB公式サイトのS・ラングス記者によると、現在のヤンキースタジアムでビジター選手による4試合連続本塁打は初の偉業。同球場では昨年6月から5試合連発となり、24年8月のジャッジに次ぐ快挙となった。ヤンキース戦で5試合続けて本塁打を記録したのは史上4人目で、ヤ軍との同一カードで5発をマークしたのは1990年のG・ベル(ブルージェイズ)以来36年ぶりとなった。

 23年WBC米国代表で主将を務めたトラウトと、26年同主将のジャッジ。2人はこれまで3度のア・リーグMVPに輝いたことがあるスラッガーだ。

今回の4連戦ではジャッジが4本塁打、トラウトが5本塁打。複数回のMVP経験者が同一カードで3発以上を打ち合ったのは1962年のM・マントル、R・マリス(ともにヤンキース)以来2度目で、互いが敵軍の選手としては初めてと“史上最高の打ち合い”になった。

 試合後のグラウンドでインタビューに応じたトラウトは「ここ(ヤンキースタジアム)でプレーしてきた偉大な選手はたくさんいますからね。本当に素晴らしいし、特別なことです」と得意の“聖地”で笑顔。続けて「家族も来ている中で特別ですね」と振られると「間違いないです」と答えた。

 2人が2発を打ち合った今カード初戦の試合後にはジャッジが「史上最高の選手」とトラウトを称賛していた。この日も“共演アーチ”が生まれたが、トラウトは「本当に楽しかったです。最初の試合が流れを作りましたね。それに、自分とジャッジだけじゃなくて両チームにとっても楽しいシリーズだったと思う。もちろんいくつか厳しい負けもありましたけど、昨日の厳しい展開の後にしっかり立て直して、流れを取り戻すことができました」と2勝2敗で終了した4連戦を振り返った。

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