最近のような金利上昇局面では、定期預金の「預け入れ期間」をどうするか悩む方は多いのではないでしょうか。目先の金利の高さにつられて資金を長く拘束してしまうと、将来さらに金利が上がった際に「もっと高く預けられたのに……」と後悔することになるかも。
一方で、期間が短すぎると、満期のたびに預け替えを検討する手間を負担に感じることもあります。

今回は、独自の好条件を打ち出す「ネット銀行」と、圧倒的な安心感を誇る「ゆうちょ銀行」で50万円を3年・5年・10年で預けた場合の利息を比較してみましょう。

■ネット銀行に50万円を預けた場合
ネット銀行は、実店舗を持たないことで運営コストを抑え、その分を「高い金利」として預金者に還元しています。金利が上昇傾向にある今、そのメリットはさらに際立っています。

現在、多くのネット銀行や地方銀行のインターネット支店では、定期預金の金利(10年もの)を「年0.9%」に設定していますが、今回ご紹介するソニー銀行は、10年定期預金の金利が年1%(2026年5月時点)と好条件です。ソニー銀行に50万円を預けた場合の利息シミュレーションは、以下の通りです。

【円定期預金・3年もの・1年複利】
・金利:年0.75%(2026年5月1日時点)
・預入金額:1000円以上100万円未満

・3年間預けた場合の受取利息:約9031円(税引き後)

【円定期預金・5年もの・1年複利】
・金利:年0.85%(2026年5月1日時点)
・預入金額:1000円以上100万円未満

・5年間預けた場合の受取利息:約1万7223円(税引き後)

【円定期預金・10年もの・1年複利】
・金利:年1%(2026年5月1日時点)
・預入金額:1000円以上(1円単位)

・10年間預けた場合の受取利息:約4万1684円(税引き後)

参照:ソニー銀行「円定期預金」

■ゆうちょ銀行に50万円を預けた場合
全国どこにでも窓口があるゆうちょ銀行は、転勤や引っ越しがあっても変わらぬサービスを受けられる安心感が魅力です。ネット銀行などのキャンペーン金利と比べると控えめな設定ではありますが、身近な場所で着実に管理したい方には根強い人気があります。

ゆうちょ銀行の定期貯金に50万円を預けた場合の利息は、以下の通りです。

【定期貯金・3年もの・半年複利】
・金利:年0.6%(2026年5月1日現在)
・預入金額:1000円以上(1000円単位)

・3年間預けた場合の受取利息:約7225円(税引き後)

【定期貯金・5年もの・半年複利】
・金利:年0.7%(2026年5月1日現在)
・預入金額:1000円以上(1000円単位)

・5年間預けた場合の受取利息:約1万4167円(税引き後)

【定期貯金・10年もの・半年複利】
・金利:年0.9%(2026年5月18日より取り扱い開始)
・預入金額:1000円以上(1000円単位)

・10年間預けた場合の受取利息:約3万7433円(税引き後)

参照:ゆうちょ銀行「定期貯金」

■10年預けたときの「利息の差」は約4200円
比較してみると、50万円を預けた場合の利息差は、3年で約1800円、5年で約3000円、そして10年では約4200円と、期間が長くなるほど差が広がっていきます。大きな金額ではないように見えても、「時間をかけることで増える」という点は見逃せません。

一方で、「長期間動かせないのは不安」と感じるのも自然なことです。
だからこそ意識したいのが、資金を1カ所にまとめないという考え方です。

「数年以内に使う予定があるお金」は短期で満期になるものへ、「当面使う予定のないお金」は長期へと、あえて行き先を分ける。この「資金の振り分け」こそが、着実に利息を積み上げるための賢明な選択となります。

今はネット支店などを通じて、住んでいる場所に関係なく全国どこからでも好条件の銀行を選べる時代です。日々の安心感はゆうちょ銀行、少しでも増やしたい余裕資金はネット銀行へと、賢く使い分けましょう。

文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)
会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方を発信。3匹の保護猫と暮らす。All About おひとりさまのお金・ペットのお金ガイド。
編集部おすすめ