「節水型のトイレにすれば、水道代が安くなる?」「食洗機はぜいたくなのかしら」と迷う方もいるでしょう。水回りの設備を選ぶときは、節約できる金額に加えて、家事の負担や使いやすさにも目を向けたいところです。
今回は、50代からの買い替えで考えたいポイントをご紹介します。

■節水型への交換は、修理やリフォームの機会に
トイレは、新しい製品ほど少ない水で流せます。例えば、大洗浄1回に13Lを使っていた古い便器に対し、TOTOの「ネオレストLSタイプ(LS2)」(床排水タイプ)は大洗浄が3.8L、小洗浄が3.0Lで流せます。ただし、実際の水量は製品や設置条件によって違います。

とはいえ、すぐに買い替えたほうがお得とは限りません。交換には本体代のほかに工事費もかかります。節約できる金額も、水道料金や家族の人数、使う回数で変わります。

「水道代だけで購入費を取り戻せるか」にこだわらず、故障やリフォームで交換が必要になったときに、節水型を選ぶ。この考え方なら、無理なく取り入れられます。

洗濯機も同じです。ドラム式か縦型かだけで決めず、候補の製品の使用水量、本体価格、容量を比べて選びましょう。

■食洗機は、洗い物の負担を減らす選択肢
「食洗機は水をたくさん使いそう」と思っている方もいるかもしれません。
ところが、メーカーが一定の食器量や洗い方で比べた試験では、手洗いより少ない水で洗える例があります。

ただし、どの家庭でも同じように節水できるわけではありません。製品や食器の量、手洗いの方法によって変わりますし、運転には電気代や専用洗剤の費用もかかります。水道代だけでなく、使い続ける費用も合わせて考えましょう。

食洗機のよさは、洗い物の手間が減ることです。食器をセットしてスイッチを押せば、あとは機械が洗ってくれるので、その間に別の家事や休憩ができます。

年齢を重ねると、長く立っていることや、毎日の洗い物がつらくなることもあります。「料理はできるけれど、食後の片付けがおっくうで、つい総菜を買ってしまう」という方も、食洗機で片付けが楽になれば、自炊を続けやすくなるかもしれません。片付けの負担が減ることで、自炊の回数が保てるなら、節水以外にも価値があるといえるでしょう。

■これからの暮らしに合うかを考えましょう
水回りの設備は、一度入れたら長く使うものです。節水性能に加えて、「毎日の手入れがしやすいか」「楽な姿勢で使えるか」も確かめましょう。

トイレなら、便器の掃除のしやすさ、便座の高さ、立ち座りのしやすさがポイントです。
必要なら、手すりをつけることも考えてみましょう。

食洗機なら、置く場所に収まるかだけでなく、食器を出し入れしやすいか、いつも使っている食器が入るかも大事なチェックポイントです。

50代からの設備選びは、いくら安くなるかだけでなく、これからの家事がどれだけ楽になるかも大切。予算と交換の時期を考えながら、長く無理なく使えるものを選びましょう。

文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)
会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方を発信。3匹の保護猫と暮らす。All About おひとりさまのお金・ペットのお金ガイド。
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