『超電磁マシーン ボルテスV』は、『超電磁ロボ コン・バトラーV』の大成功を受け制作された長浜忠夫総監督の「長浜ロマンロボシリーズ」第2弾にあたる、1977年から1978年にかけて放送されロボットアニメブームを巻き起こした日本のTVアニメだ。遠い宇宙からプリンス・ハイネル率いるボアザン星の侵略軍が地球に飛来したことをきっかけに、健一をはじめとする剛三兄弟と峰一平、岡めぐみの5人が密かに建造されていたボルテスVに搭乗しボアザン星人と闘う物語を描いた。
映画『ボルテスV レガシー』はそれから約半世紀の時を経て、そんな同作が熱狂的な支持を受けているフィリピンで実写化を果たした作品だ。遂に生まれ故郷・日本に凱旋するのを記念し、フィリピンの制作陣によって新規シーンが追加され、評価が高かったCGのクオリティをさらにアップさせた“超電磁編集版”として公開を迎える。
現在、本作の公開に向けて、毎週金曜日に原作となるアニメ『超電磁マシーン ボルテスV』がYouTubeで5話ずつ配信されている。実写版ではこのキャラクターの吹替を誰が担当するのだろうという期待の声が挙がる中、このたび9名の吹替キャストが一挙に発表された。
主人公であり、ボルトマシン1号機パイロットのスティーヴ・アームストロング役は小林千晃が演じる。本作を特徴づける多くのセリフはスティーヴのもの。これまでよりも力強さが前面に出たキャラクターを演じる小林の演技に注目となる。
またそんなスティーヴと共に戦うボルテス・チームでは、2号機パイロットのマーク・ゴードン役を金城大和、3号機パイロットのビッグ・バート・アームストロング役を花倉桔道が務める。
一方、敵であるボアザン帝国地球征服軍司令官であり、ボアザン帝国の皇族でもあるプリンス・ザルドス役は諏訪部順一が担当する。本作『ボルテスV レガシー』についての発表があった時に、プリンス・ハイネル(原作アニメでの名前、本作ではザルドス)をやりたいとSNSに投稿したことが、今回の配役に繋がったそうだ。
放送当時に屈指の人気を誇っただけではなく、その後のアニメや特撮作品での敵の設定に多大な影響を及ぼした重要なキャラクターを、出演俳優に合わせた若々しさがありながら、使命を帯びた芯の強さを感じさせる演技で新たな魅力を加えて生まれ変わらせた。また、原作アニメでも行われているある仕掛けを本作でも諏訪部が行っているとのことで、後日の発表が見逃せない。
そして、そんなザルドスと共に地球征服を企むボアザン星キャラクターのキャストには、兵器の開発を担当するザンドラ役で飯田里穂、戦略担当のドラコ役で樋山雄作、2人目の兵器開発担当者・ズール役で越後屋コースケが名を連ねる。見た目同様、声でもそれぞれのキャラクターの個性の強さが表現されている熱演に注目だ。吹替キャスト9名からはそれぞれコメントも寄せられた。
吹替キャストの発表と同時にお披露目となった「吹替版“超電磁”予告」は、諏訪部演じるプリンス・ザルドスの「地球への侵略を開始せよ」というその後の激しい戦いを予感させるセリフからスタートするもの。ボルテスVの合体シーンや戦闘シーンでの必殺技など、主人公・スティーヴを演じる小林千晃の叫びが強い印象を残す。
映像としては初めてメカ以外のキャラクターが登場し、フィリピン人歌手ジュリー・アン・サン・ホセによる主題歌「ボルテスVの歌」にのせて、映画のストーリーがこれまで以上に伝わってくる。
このほか本日より、映画の公開を1か月後に控える中で2種類の前売券の取り扱いもスタートした。0時より販売中のムビチケ前売券(オンライン)は、購入者にはオリジナルの特典“レッツ・ボルトイン!スマホ壁紙”が付いてくる。正午より発売のエンタメプリント(映画前売券付きブロマイド)は、このためだけに撮り下ろされた写真を使用した5種類のブロマイドに映画前売券が付いたアイテムだ。絵柄はランダムで、うち1種はシークレットとなっている。公開に向けてぜひ手に取ってみよう。
TVアニメ『超電磁マシーン ボルテスV』が熱狂的な支持を受けるフィリピンで実写化を果たした映画『ボルテスV レガシー』は、“超電磁編集版”で2024年10月18日に公開される。
<以下、コメント全文掲載>
スティーヴ・アームストロング役:小林千晃
原作のアニメは、映像の演出もですが、大先輩である声優の皆さんの演技も個性的で、まさに登場人物たちが「生きている」と思わせられる表現でした。実写版には原作リスペクトを感じる演出を随所に発見でき、普段から日本のアニメ業界に身を置く身として、遠い海の向こうでも愛していただけていることに誇りを感じました。
作品は、家族愛を丁寧に描かれていたため、凄く感情移入しやすかったです。アニメで使用されていた掛け声や必殺技が登場した際にはとてもテンションが上がりましたね(笑)スティーヴは一家の長男としてしっかりしつつも、十代の青年らしい無鉄砲さも意識して臨みました。必殺技のシーンではアニメ版とフィリピン版のイントネーションとのバランス感を大切に演じさせていただきました。
これまでボルテスVを応援してくださっている方はもちろん、これを機に初めて触れるという方も楽しめる作品になっているかと思いますので、是非ご覧いただけますと幸いです。
マーク・ゴードン役:金城大和
今回出演のお話をいただいてアニメを観たのですが、アニメならではのキャラクターの素晴らしさ、それをしっかり確立させるバックボーンなど、綿密に人間(生命体)を描いているので、すぐにのめり込みました。実写版は、フィリピンの皆様の愛とリスペクトを深く感じます (ひしひしと感じる) 。「ボルテスV」のVはファイブと読みますが、「ボルテス ラブ」と読んでも良いんじゃないかと。
青の戦士となり地球を守る。経験なのか直感なのか分かりませんが、何故か僕には出来る気がします!フィリピンの皆様の大きすぎる愛を全員で受け止め、さらに日本語吹替チームの愛も足してお届けいたします。レッツ・ボルトイン!
ビッグ・バート・アームストロング役:花倉桔道
ビッグ・バートはアームストロング3兄弟の次男という事で、しっかりした面もありながら純粋で真っ直ぐな少年らしさも持っているキャラクターだと思います。マット・ロザノさんが演じたビッグ・バートも魅力的なキャラクターでしたので、自分もボルテスV愛をもって魅力的なキャラクターとなるよう演じさせて頂きました。
全国のボルテスVファン、ロボットファンの皆様!きっと大きな期待も持ちながら、どこか不安も抱えていらっしゃることかと思います。僕も観るまでは同じ気持ちでおりました。ですが、ご安心下さい。フィリピンの大きすぎる本物の愛で映像化されたこの作品は、とても素晴らしいものになっています!ぜひ劇場のスクリーンでご覧下さい!
リトル・ジョン・アームストロング役:小市眞琴
以前、アニメのイベントでフィリピンに行った際、すごい熱量の応援を直に浴びて、とても感動したのを鮮明に覚えています。その出来事もあって、今回フィリピンでの制作と聞いた時はとても嬉しかったですし、映像を拝見した際に伝わってきた“愛と熱量”は、まさにその時に感じたものと同じでした。
もともとボルテスVが好きな方はもちろん、初めて見る方も楽しんで頂けるストーリーです。アームストロング家のシーンが個人的にとても楽しかったので、ご覧になった際は注目して頂けたらと思います!ぜひ劇場に足を運んで頂けたら嬉しいです!
ジェイミー・ロビンソン役:中島愛
私の母はフィリピン人で、子供の頃に「ボルテスV」をみんな夢中になって観ていた、とよく話してくれていました。日本とフィリピンをルーツに持つ私にとって、それぞれの国がこんなに素敵なかたちで繋がっていることがとても嬉しいですし、携わることができて幸せです。
ジェイミーはきびしい戦いの中でも、冷静さを忘れずにみんなを励ます性格なので、強い芯がありつつ温かみも感じられることを大事に演じました。ひとつひとつの台詞が胸に刺さり、台本を読んだ段階で涙が。そしてアフレコ現場でも静かに涙してしまいました。
アニメへの最大限のリスペクトと愛情が詰まっていて、胸を打たれる作品になっています。物語も映像もとにかく美しいので、ぜひ劇場の大スクリーンで堪能してください!
プリンス・ザルドス役:諏訪部順一
原作となる「超電磁マシーン ボルテスV」は、本放送時にリアルタイムで視聴していた世代です。5体のマシーンが合体し巨大ロボに!今でも胸が熱くなります。DNAレベルで刻み込まれている感じですね。そして、そのストーリーもあって、フィリピンで人気を博していたことも以前から存じ上げていました。
演じるにあたって、スティーヴたちとのバランスや諸々を鑑み、自分が想定していたよりもかなり若めに演じました。うまく作品に馴染めているとよいのですが(笑)。作り手の情熱やこだわりがひしひしと伝わってくる本作。より多くのみなさんにごらんいただけますと幸いです。よろしくお願いします!
ザンドラ役:飯田里穂
始まりから終わりまで展開が読めなくて、さらに驚く展開があったところで台本チェックの最中に思わず涙を流してしまいました。それくらい作品にのめり込んでしまいました。悪の組織の紅一点というずっと挑戦してみたかった役どころでした。常にザルドスに対する忠誠心を忘れずに、そしてザンドラとしての知的であり素敵な女性の魅力を出せるように意識しました。
日本の歴史あるアニメがフィリピンで本気の実写化という特別な作品。
ドラコ役:樋山雄作
台本を読んで作品に宿る真っ直ぐなメッセージを、しっかりと伝えてくれているので、原作のファンの方も納得して楽しんでいただける作品になっているのではないかと感じました。アフレコでは、原作アニメのキャラクターイメージを損なわず、また吹き替えということで、実写版でドラコを演じている役者の方のお芝居や物語の世界観を汲み取った上で、そこに自分だったらこうするという部分を追加しています。
なぜ「ボルテスV」が異国の地であるフィリピンで大人気なのか、その理由をこの『ボルテスV レガシー』という作品を通してフィリピンの方達の熱い思いと大きな愛を皆さんに実感して欲しいです。是非劇場で御覧ください!
ズール役:越後屋コースケ
日本のアニメがフィリピンで実写化!!
それだけ愛のある方達が、愛の詰まったボルテスV、凄いクオリティになるのは間違いなし!!沢山の方にこの想いが伝わるのではないかと、ひしひしと感じております。きっとフィリピン人の義理の母が知ったら現地に住んでいるその両親達にもある意味親孝行ができるかも、喜んでくれるかも!と嬉しくなりました。そしてボルテスVを楽しみに待ってくれている方に早く届けたいなと感じました!
ボルテスVを楽しみにしてくださってる皆様、劇場の大きなスクリーンでの合体シーン!
これはかなり胸熱だと思います!!あー!!乗りたい!!少しでも多くの方に届いて楽しんでいただけるよう心から願っております。
『ボルテスV レガシー』
10月18日(金)公開
監督:マーク A. レイエス V 脚本:スゼッテ・ドクトレーロ
シニア・エグゼクティブ・プロデューサー:ヘレン・ローズ・セセ、ラーソン・チャン
エグゼクティブ・プロデューサー:ダーリング・プリドトレス、ティージェイ・デル・ロザリオ、白倉伸一郎
キャスト:
ミゲル・タンフェリックス、ラドソン・フローレス、マット・ロザノ、ラファエル・ランディコ、イザベル・オルテガ
マーティン・デル・ロザリオ、リーゼル・ロペス、カルロ・ゴンザレス、エピ・クウィゾン
アルバート・マルティネス、ガビー・エイゲンマン、デニス・トリロ、カーラ・アベラナ
製作国:フィリピン 原題:Voltes V: Legacy 製作年:2024 年
日本配給:東映
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