iD対応クレジットカードの一つ、ドコモのdカード/dカード GOLDは、還元率1%のお得なクレジットカード。一定以上の定期的な収入があり、審査が通る前提でアドバイスすると、ドコモ回線契約者にドコモ利用料金が実質10%引きになるdカード GOLD、非契約者にdカードをおすすめする。ドコモの決算説明会資料によると、dカード取扱高、dカード GOLD契約数ともに急増している。
レジで「iDで支払う」と伝え、読み取り機にiD搭載カードやApple Pay/Google Pay/おサイフケータイ対応端末をかざして支払うiDは、「メルペイ(iD)」などのプリペイド型・デビット型を除き、クレジットカード利用時と同じ扱いになる。セルフでスピーディに決済できる「非接触決済」と、事前チャージ不要の「後払い」のいいとこ取りで(プリペイド型は事前チャージが必要、デビット型は即時決済)、ひもづけたカードの還元率が高ければ、キャンペーン開催時でなくても十分にお得だ。
●Apple Pay対応キャッシュレス決済サービスは複雑 だから面白い!
iD同様、搭載カードやスマートフォン(スマホ)をかざして決済する交通系電子マネー(Apple Pay/Google Pay対応はSuica・PASMOのみ)は、チャージ上限が最大2万円と少なく、日常の鉄道利用、自動販売機や駅構内の売店などの少額決済に特化している。対してiDは利用上限がオリジナルのクレジット/プリペイド/デビットカードカードに準じるため、2万円超の決済にも利用でき、Apple Payに登録すると、Touch IDやFace IDで認証して簡単に支払える。
なお、iDキャンペーンならiD搭載カード・スマホに設定したiDともに対象、リアル店舗限定のApple Pay(Gogle Pay)キャンペーンならiPhone/Apple Watch(Google Pay)に登録したiDを含む全てのApple Payの店頭決済(Gogle Payの店頭決済)が対象、クレジットカード会社主催のキャンペーンでは通常、iD決済分も含めて対象となる。
LINE Payで最大3%還元を達成するために保有必須となる「Visa LINE Payクレジットカード」も20年秋からApple Pay/Google Payに対応し、非接触決済iDとして使えるようになった。Visa LINE Payクレジットカードは、LINE Payのブランドを冠した三井住友カードなので、Apple Pay登録時にQUICPayではなく必然的にiDになる。
また、20年12月22日に、LINEアプリからバーチャルプリペイドカード「Visa LINE Payプリペイドカード」が無料で発行可能になり、Apple Payに設定すると、同様に非接触決済iDとして使える。
こうしたクレジットカード発行会社の違い、複雑さがゲームのようでむしろ面白いとの見方があるが、一般的には理解しがたいだろう。しかし、全て理解する必要はなく、実際の使い方と新規登録・機種変更時の手続きだけ把握すれば十分。使い勝手で判断すると、コンビニやカフェなど、レジ待ちの行列が出来やすい店舗では、かざすだけ支払える「iD」をはじめとする電子マネーの利用がおすすめだ。(BCN・嵯峨野 芙美)
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