2024年5月7日、新しい11インチ・13インチの「iPad Pro(M4)」とともに、iPad Pro向けにチューニングされたアプリとして「Logic Pro2」が発表された。

●新しいAI機能で音楽制作を次のレベルへ引き上げるLogic Pro
 Logic Pro2には、DJアプリのDjayなどでNeuralMIXとして呼ばれる機能を「Stem Splitter」という名称で搭載。
この機能は、既存の楽曲をドラム・ボーカル・ベース・その他の4トラックに分けることができるもの。つまりライブ録音した自分の楽曲を後からミックスダウンし直したり、コピープロテクトのかかっていない音源をRemixしたりすることができるようになる。
 当サイトで以前、Djayを使って山下達郎版のプラスティックラヴを作成したり、YMOのRemixの方法について紹介してきたが(下記記事参照)、これと同様のことができるということだ。
・YMO音源を4トラックのパラでミックスダウン
https://www.bcnretail.com/news/detail/20240321_410810.html
・山下達郎版「プラスティック・ラブ」ボーカルトラックだけ抜き出してRemix
https://www.bcnretail.com/news/detail/20240310_407788.html
 Logic ProのMac版は買い切りだが、iPad版は月額課金制のサブスクリプション。料金は月額700円で、年間だと少し安い7000円(1か月間の無料トライアルあり)。もしMacを持っているのならば、Djayを開発するNEURAL MIX PROが、ほぼ同じ機能で7000円で買い切りなので、NEURAL MIX PROでトラック分けしたデータをApple純正アプリのGarageBandで読み込むほうがコストを抑えることができる。
とはいえ、iPadnのタッチ操作で使えるLogic Pro2ならではの良さもあるので、単純には比較できないかもしれない。(ITプロデューサー・Jag山本)
Jag山本(山本釈弘)
ITプロデューサー。Webマーケティング・メディア運営などを行っている。武蔵野美術大学大学院非常勤講師。著書に「新IT時代への提言」(アスキー総合研究所)など。Jag Project,LLC代表
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