夏は「音楽フェス」や「旅行」など外出の機会が増え、移動中や現地での過ごし方をより快適にする手段として「イヤホン」の使用頻度も増えることが予想される。とくに音楽フェスの参加者にとっては、夏の一大イベントでもあるフェスに向け、音に触れる機会も多くなるはず。
そこで、パナソニックは、夏フェスシーズンを前に、音楽フェスへの参加経験がある10~50代男女800人を対象に、音とイヤホンに関する調査を実施した。

●愛用イヤホンの最多は「完全ワイヤレスイヤホン(カナル型)」
 調査では、音楽フェスの参加経験がある人に、現在最も使っているイヤホンを聞いたところ、「完全ワイヤレスイヤホン(カナル型)」が58.0%で最多となった。選んだ理由を聞いたところ、「音質」が27.9%で最も多く、とくに20代では36.5%と他世代と比べて最も高くなり、音質を重視する傾向が顕著だった。一方で、40代では「装着感」を重視する声が多く、長時間でも快適に使えるかを重視していることがうかがえる。世代によって「音のこだわり」と「快適性」の優先度が異なり、ライフスタイルや価値観がイヤホン選びにも表れていることが明らかになった。
 移動中や外出先で使用するイヤホンの重視ポイントについて聞いたところ、「装着感」が57.0%で最多となった。世代別で見ると、20代は「音質」「装着感」「ノイズキャンセリング」がいずれも約5割と半数以上にのぼり、多機能を求める傾向が強く、ライブ会場の迫力ある音を移動中や出先でも味わいたいと考える“臨場感の重視派”が多いことを示唆する結果となった。一方で、40代以上は「ノイズキャンセリング」を重視する割合が約4割にとどまり、雑音対策機能への関心は若年層よりもやや低めとなっている。世代ごとのライフスタイルがイヤホン選びにも反映される結果となった。
 続いて、音楽フェスに行く前に、出演するアーティストの曲をイヤホンで聴いて予習することはあるかを聞いたところ、「必ず予習する」「たまに予習する」を合わせると73.1%にのぼり、多くの参加者がフェスに向けて事前に音楽を聴いて気分を高めている実態が明らかになった。予習を始めるタイミングを聞いたところ、最も多かったのは「1週間前から」で38.6%が回答した。また、予習をするシーンとしては「通勤・通学中」が61.5%と過半数を占め、移動時間を使ってフェスに向けて外出先で音楽を楽しんでいる様子がうかがえる。
こうした日常の“スキマ時間”を生かした音楽体験は、フェス当日の高揚感をさらに盛り上げる要素となりそうだ。
 音楽フェスの余韻に浸るために、帰り道にフェスで見たアーティストの曲をイヤホンで聞いて復習することはあるかを聞いたところ、「かなりある」と「たまにある」を合わせると72.6%となった。フェスが終わってからも楽しい気持ちに浸ることができるイヤホンは、フェス参加者にとって必要不可欠なアイテムとなっていることがわかる。
 音楽フェスへの参加をきっかけに音質の良いイヤホンに買い換えた経験はあるかを聞いたところ、25.1%が「ある」と回答した。なかでも20代は35.7%と他世代に比べて最も高く、音楽を聴くことへのこだわりがうかがえる。音楽フェスでの臨場感や良質な音楽体験が、イヤホン選びにも影響していることがわかる。
 イヤホンで音楽を聴きながら作業をする“ながら聞き”をすることはあるかを聞いたところ、「よくする」「まあまあする」を合わせると59.6%となり、約6割が“ながら聴き派”であることがわかった。ながら聞きする場面で最も多かったのは「スマホをいじりながら」で41.2%、次いで「料理をしながら」で36.1%、「掃除をしながら」で34.9%と続き、家事など日常のスキマ時間に音楽を取り入れるライフスタイルが定着している様子がうかがえる。
 今回の調査結果から、音楽フェスに参加する人々の間で愛用されているイヤホンは「完全ワイヤレスイヤホン(カナル型)」が最多となり、世代によって「音質」や「装着感」など重視するポイントに違いがあることがわかった。また、音楽フェス参加をきっかけに「音質の良いイヤホンへ買い替えた」経験がある人も2割以上存在し、リアルでの音楽体験を機に音楽に対するモチベーションが上がることから、行動変容が起こっているようだ。さらに、音楽の楽しみ方として「ながら聴き」をしている人も約6割にのぼり、趣味や家事の合間に音楽を聴くなど、日常内で音を楽しみたいという需要が高いことが明らかになった。
 このように、音楽フェス参加者にとってイヤホンは、音楽をより深く楽しむための欠かせないアイテムであり、日常生活の様々なシーンにも“音”が溶け込んでいることがわかった。
今年のフェスシーズンは、自分に合ったイヤホンで“音のある時間”をもっと快適に楽しんでみては。
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