早稲田大学の学生で賑わう高田馬場周辺がここ数年で様変わりしている。海外からの留学生が多く集うエリアで、飲食店が多国籍化しているのだ。
いわゆる「ガチ中華」のお店の進出も多い中、とくに勢いがあるのが今回お邪魔した中華料理店湘遇 TOKYOだ。
オーナーの劉振軒(リュウ・シンケン)さんは、日本に留学して、大学時代に知人と居酒屋を共同で出店をし経験を積んだ後、2014年に本格湖南料理 李厨(リチュウ)を高田馬場にオープンした。
その後、上野に2店舗目を出店した後、湘遇 TOKYOがオープンしたのは2020年のこと。
シェフみずから湖南の料理人を目利きして、日本にスカウトしてきたとあって、その腕は折り紙付きだ。オープン当初こそ客入りが厳しかった時期もあったそうだが、中国の人気芸能人が来店しSNSで紹介されると、留学生を中心に話題となり一躍人気店となったのだ。
数ある中華料理の中でも、湖南料理はとにかく辛いことで有名だ。唐辛子をいかした辛さと酸味で味付けをした料理が多い。
■左宗棠鶏 鶏肉の湖南酸辣ソース炒め 1848円(税込)
豆板醬や香辛料などで下味をした鶏肉に片栗粉をつけて揚げ、ニンニクと豆板醤を油で炒めていく。
そしてたっぷりの唐辛子を投入し馴染んだところに、先程揚げた鶏肉を入れ、最後に甘酢を入れてからめて完成。
この唐辛子の量、戦々恐々として口に運んでみたが意外にも食べやすい辛さであった。
■タケノコとラーロウ炒め 2068円(税込)
「ラーロウ」は日本では耳慣れないかもしれないが、塩漬け・燻製した干し豚肉のこと。
このラーロウとタケノコを軽く茹で、3種類の唐辛子(赤唐辛子、青唐辛子、酢漬けにした唐辛子)を炒めたところに投入し絡めた後、鉄鍋に入れて客席に届け、鍋に火を入れをして下に敷いた玉ねぎがしんなりしたら完成だ。
見た目より青唐辛子がきいているので、かなり辛いが少し酸味もあって面白い味で癖になる。
■【ランチ限定】豚肉と目玉焼きの農家風炒め 980円(税込)
2種類のピーマンを豆鼓(トウチ)で炒め、目玉焼き、最後に豚肉を入れて炒めて完成と炒める順番がユニーク。完成した料理を中国のおひつに入れ完成。
副菜に醤油漬けにしたゆで卵、漬物、スープ、杏仁豆腐がついているのでかなりのボリュームでお得だ。
食べるときにおひつのご飯とおかずを混ぜて食べるスタイルが斬新だ。
唐辛子の辛さと酸味、そして日本ではお目にかかれない調理法の数々。本場・湖南の味を体感したいなら、まずは高田馬場へ足を運ぶべきだろう。
取材・文・撮影:丸山剛史
■店舗情報
【店名】湘遇 TOKYO
【住所】東京都豊島区高田3-10-22 キャッスルアンザイ 1F
【TEL】03-4362-6555
【営業時間】11:00~15:00、17:00~23:00
【定休日】不定休
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