伊藤忠を間一髪で救った名広報部長、逝去…世界を揺るがせた東芝機械ココム違反事件の真相

       

「三谷晃司理事(元常務取締役)が逝去いたしましたので謹んでご連絡申し上げます」と連絡が入った。満87歳の死だった。10月19日、神式の家族葬が営まれた。

 総合商社最強といわれるようになった伊藤忠商事の広報部の礎を築いた人だった。家族葬に参列された井坂博恭氏が伊藤忠・広報を発展させ最強にした。この2人の名前を知らない経済ジャーナリストはもぐりといわれている。

 夏から悪かったそうだが、小康状態を保ち、15分程度の散歩ができるまで回復した。台風の気圧の変化で、再び具合が悪くなったそうだ。20年前からの悲願であったイタリア・ミラノにもう一度(行きたい)という夢が叶わなかった。三谷さんは伊藤忠時代、ミラノに駐在した。

 井坂氏は「私は彼(三谷氏)の下にいなかったら、今の私はいなかったと思っています。私の人生最大のインパクトのある人でした」と述懐している。井坂氏はまだビジネス界で働けるのに(と筆者は思っているのだが)、伊藤忠グループを離れてからは母校横浜国大のヨット部の監督をボランティアでやっている。ヨットには乗船しないが、シーズン中はモーターボートで海に出て指導・監督をしている。筆者は井坂氏の生き方に強く共感する。

 なぜ三谷氏が名広報部長だったかについて書く。今の広報マンにやれといってもできないことを彼はやってのけた。商社マンとしてのキャリアの上で、この決断が必ずしもプラスに働いたとは思えないが、伊藤忠の常務名古屋支社長、関連食品会社(非上場)の社長を務めたのだから、不幸だったとばかりは言えない。以下、拙著『日本企業モラルハザード史』(文春新書、2003年9月刊)から引用する。


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2019年10月24日の経済記事

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