芸能界に大激震が走った女沢尻エリカ容疑者の逮捕。影響は多方面への広がりを見せており、“場外乱闘”まで発生する事態となっている。

 現在、インターネット上では、沢尻容疑者の逮捕にまつわる“安倍政権の陰謀説”が話題になっている。それは、安倍晋三首相が「桜を見る会」を私物化しているとの疑惑が上がり、野党から追及されているが、その話題をかき消すために大物芸能人が逮捕されたのではないかというものだ。

 タレントのラサール石井がツイッターで、「政府が問題を起こし、マスコミがネタにし始めると芸能人が逮捕される」と言及。「これもう冗談じゃなく、次期逮捕予定者リストがあって、誰かがゴーサイン出してるでしょ」と指摘している。また、元首相の鳩山由紀夫氏も、「政府がスキャンダルを犯したとき、それ以上に国民が関心を示すスキャンダルで政府のスキャンダルを覆い隠すのが目的である」とツイート。「私も桜を見る会を主催したが、前年より招待客を減らしている」と述べ、安倍首相が会を私物化し過ぎているのは明白と批判した。

 これらのツイートを受けて、実業家の堀江貴文氏が猛批判している。石井の発言を報じたニュースを引用しながら「こいつ頭にウジ湧いてんな笑笑」とツイッターに投稿。鳩山氏に対しても「政権の中枢にいたろ? 芸能人の麻薬逮捕ネタで覆い隠そうとか事実上できないのとかよくわかってるよな?」と問いかけた。さらに堀江氏は、YouTubeに「沢尻エリカ逮捕に対する陰謀論者をぶった斬ります」と題した動画をアップ。自身が家宅捜索を受けた経験も踏まえ、陰謀説を真っ向から否定している。

 また11月17日放送の『Mr.サンデー』(フジテレビ系)では、沢尻容疑者の“復帰待望論”をめぐって意見の衝突も起きた。

ゲストの橋下徹弁護士は「薬物に関しては厳しい日本社会を望みます」と前置きしつつ、「被害者のない犯罪であることも間違いない」とコメント。社会的制裁などを経た上で、「もう1回がんばってほしい」と沢尻容疑者にエール。対してジャーナリストの木村太郎氏は、NHKやコマーシャル会社などに何億円もの被害が出ていると反論。「芸能人として資格ないですよ」と沢尻容疑者を切り捨てた。

 沢尻容疑者逮捕から発展した場外乱闘に対して、ネット上にはさまざまな意見が寄せられている。

「陰謀論が事実かどうかはわからないけど、そんな説が出てしまう政権はどうかと思う」

「陰謀論が成り立つほど政界・芸能界に問題が多いってことなんじゃない?」

「罪を犯して逮捕されたばかりなのに、復帰の話が出ること自体、芸能界は甘い場所だということ」

 芸能界を揺るがした一大スキャンダル。まだまだ騒動は収まりそうもない。

(文=編集部)

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