5月28日に放送された吉高由里子主演の連続ドラマ『わたし、定時で帰ります。』(TBS系)第7話が、平均視聴率10.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録した。



 ドラマのタイトルは、主人公・東山結衣(吉高)のスタンス。クセ者揃いのウェブ制作会社・ネットヒーローズでバリバリと働き、周囲への気遣いやフォローも忘れず、それでいて残業ゼロで颯爽と帰っていく結衣のキャラクターは、視聴者の好感度も高い。初回平均9.5%、第2話で10.4%と好スタートを切っていたが、ゴールデンウィーク中の放送となった第3話は6.5%まで転落。しかし、その後、8.4%(第4話)、9.8%(第5話)、10.3%(第6話)と順調に回復し、今回は横ばいとなった。

 ちなみに、今期のTBSは「日曜劇場」枠で福山雅治主演の『集団左遷!!』を放送しており、こちらは初回こそ13.8%を獲得していたものの、10.1%をマークした第3話以降、9.2%(第4話)、9.0%(第5話)と下降。これまでは第2話の8.9%が自己ワーストだったが、直近となる5月26日放送の第6話で7.8%と最低記録を更新。
すっかり『わたし、定時で帰ります。』と逆転してしまった。

 そんな『わたし、定時で帰ります。』は新感覚のワーキングドラマだが、インターネット上の視聴者の間では“恋愛要素”も楽しまれている。ここ最近は、結衣をめぐる現在の婚約者・諏訪巧(KAT-TUN・中丸雄一)と元婚約者・種田晃太郎(向井理)の“三角関係”にも動きが……。前回、巧に“結衣への気持ち”を確認された種田が「今でも好きです」と口にした場面で終わっていたが、第7話では、そのまま酔いつぶれて寝てしまうという展開に。


 ネット上には「種田さん酔ってたのか。それでもいいから、私も『好き』って言われたい」「いつもカッコイイし、寝顔はカワイイし最高!」「私が結衣だったら巧じゃなくて種田さんを選ぶね!」という“種田派”が続出。片や巧に関しては、好き嫌いよりも「中丸の棒演技が気になる」との書き込みのほうが多いのだが、少なからず「巧は優しくて家庭的だし、結婚したら穏やかな生活を送れそう」「結衣と巧のカップルが微笑ましくて応援してるよ!」「巧っていうか中丸くんの素朴な感じに安心感がある」「たしかに中丸はヘタだけど、わざとらしさはないよね。あくまでも自然体だから良い」といった声も聞かれる。

 一方、今回は結衣の両親に“熟年離婚”危機が浮上。結衣の父親で仕事人間だった宗典(小林隆)は、妻・美園(山下容莉枝)が還暦を迎える誕生日も忘れてゴルフ旅行に出かけてしまい、離婚を突きつけられたのだが、ネットユーザーからは「両親世代は、こういう感じで熟年離婚する人が多そう。
なんかリアル」「結衣もお母さんも、さびしい思いをしてきたんだろうね」「でもお父さんはお父さんで、家族のために仕事人間にならざるを得ない時代だったんでしょう」「とはいえ、毎年妻の誕生日さえ忘れてるのはダメ」「考えさせられる」など、さまざまな意見が寄せられた。

 また、結衣の職場には部長の福永清次(ユースケ・サンタマリア)から予算に見合わない新規案件が舞い込む。福永は以前、小規模なウェブ制作会社の社長を務めていたが、会社を売却してネットヒーローズにやってきた、何やら“ワケあり”な人物。これまでもサラッと“ブラック”な発言をするなど怖い一面が見え隠れしており、ネット上には「福永の正体や思惑が気になる」という声のほか、「ユースケの演技がうますぎてゾッとする」「裏表のあるキャラを演じさせると、ユースケはピカイチだわ」といったコメントも多い。

 次週はそんな福永の画策によって結衣たちがピンチに陥るといい、ますます目が離せない。
(文=美神サチコ/コラムニスト)