ワークポートは5月13日、「新型コロナウイルスによる転職活動への影響」についての調査結果を発表した。調査は4月に実施し、20~40代の転職希望者937人から回答を得た。


新型コロナウイルス不況がきっかけで転職活動をしたと回答した人は15.2%となった。理由を聞くと、



「新型コロナウイルスの影響で臨時休業となり雇用終了と宣言された」(30代・男性・コールセンター)
「会社の業績悪化に伴い解雇された」(40代・女性・事務)


と退職せざるを得ない状況に追い込まれた人がいた。


「選考の中止・延期」「選考スピードの遅延」などの影響


営業職の40代女性は「イベント業界で勤務しているが、現在仕事はほとんどキャンセルとなり不安を感じている」という。業界や企業の状況に不安を抱き、転職活動を始める人も見られた。


転職活動について、「新型コロナウイルスの影響を受けている」と回答した人は90.8%。具体的な影響としては「選考の中止・延期」「選考スピードの遅延」「面接のオンライン化」といった回答が目立った。

中には、



「内定が取り消されたり、入社時期が見送られたりしている」(20代・女性・システムエンジニア)


と答える人もいた。


「新型コロナウイルスにより休業状態(給与なし)になり、早急に職を探している」


コロナウイルス感染拡大で転職活動への意欲が「高くなった」と回答した人は47.8%で、「低くなった」(52.1%)とほぼ半数で割れる結果となった。


意欲が高くなった人からは、「新型コロナウイルスにより休業状態(給与なし)になり、早急に職を探している」(20代・女性・クリエイター)といった声が挙がった。


一方、低くなった人は「企業全体が採用活動を抑制していると感じ、モチベーションが上がらないため」(40代・男性・運輸交通)という。両者ともに不安定になりつつある雇用や景気を憂慮する人が多い。


また「外出自粛中、転職活動に関わることでやっておきたいことがある」と回答した人は70%。

具体的にはは「スキルアップのための学び直し」「資格取得」「面接対策や書類作成」「企業や業界のリサーチ」といった回答が多かった。


外出自粛中に自宅で主にしていることで最も多かったのは「動画サイト視聴」(57.6%)。次いで「学び直し」(50.9%)、「SNSの閲覧」(43.8%)と続いた。