家計の中でもっとも大きな出費のひとつには、家賃や住宅ローンなどの住居費が挙げられる。住居費が高すぎるばかりに、やりくりに苦労する家庭は多いはずだ。

世帯年収600~800万円のキャリコネニュース読者からは、



「貯金はできているものの、いかんせん家賃が高い。だからといって持ち家を買うと身動きが取れなくなりそうなので、このまま賃貸に住み続ける予定。また都市部在住のため車はなし。子どもは1人で精一杯」(30代既婚女性/大阪府/マスコミ系/世帯年収800万円)


という声が寄せられている。(文:鹿賀大資)


■6000万円の住宅ローン「妻に正社員の仕事を求職してもらう予定です」


岡山県の30代既婚男性(世帯年収600~800万円)はメーカーで働いており、妻は専業主婦。現在の住居を購入する際、6000万円の住宅ローンを組んだこともあり「余裕はありません。

散髪は1000円カット。消費税も上がり厳しいです」ともらす。また子育てが落ち着いてきたら、妻に「正社員の仕事を求職してもらう予定です」とも綴っている。


「住宅ローン返済のためには食費を削るしか方法がないので、肉や魚などが食べられなくなった」と憤るのは、都内在住の30代女性。現在は夫婦2人暮らし、かつ共働きで世帯年収は600万円だ。いきり立つ理由について「新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて前職を失業。

転職したが年収が50万円以上も下がった」と明かし、



「夫もコロナ禍のせいで、会社から年収減&ボーナスなしの冷遇を受けている。勤続15年以上の役職者であるにもかかわらず。だから、とにかく不満しかない」


と書いている。


■「家賃を抑えなければ、余裕ある暮らしは実現できない」


広島県の20代女性は、夫婦のみで賃貸住宅に住んでいる。自身はメーカーで契約社員をしており、ダブルインカムで世帯年収750万円。立地を妥協して家賃を抑えているからこそ「ある程度ゆとりある生活が送れている」と続ける。



「服・時計・ジュエリーなど、それなりのものは身につけられるし、乗っている車にも満足している。でもそれは家賃を抑えなければ実現できないこと。広くて綺麗な住まいではあるが、郊外のため不便を感じることも。でも今の住まいと同じ条件で市街地に引っ越せば、年200万円しかできていない貯金がもっと厳しくなりそう」


女性はさらに、家電などの大きな出費はもちろん「子どもを持つことも躊躇ってしまう」と付け加える。もし高望みの暮らしを選んでいたら「あまり便利な生活はできていないかも」とのことだ。


※キャリコネニュースでは引き続き「あなたの世帯年収への不満を教えてください」や「男だから」「女だから」自分の性別がマイナスになっていると感じたことなどのアンケートを実施しています。


-----


【あわせて読みたい】
「妻が専業主婦になったのが痛い」世帯年収600~800万円の男性陣
世帯年収600~800万円のリアル「固定資産税の延滞金がサラ金より恐ろしかった」