mitorizは、カレーに関する調査結果を8月7日に発表した。調査は2023年6月28日~29日の期間、消費者購買行動データサービス「Point of Buy(以下、POB)」の会員3,006名を対象に行われた。


はじめに、カレーは好きかと尋ねたところ、回答者の87.3%が「好き」と回答。「食べない・食べられない」「嫌い」は合わせて2.2%と少なく、カレーが国民食と言われるのも納得の結果となった。

続いて、家カレーを作る頻度を尋ねたところ、最も多かったのは「月に1回くらい」(31.1%)。「半月に1回くらい」(9.7%)と「週に1回以上」(3.7%)も合わせると44.5%の人が月に1回以上、家でカレーを作っていることがわかった。

家カレーで使うカレールウの辛さについては、「中辛」が最多の60.8%で、次いで「辛口」の26.4%、「甘口」の12.8%と続いた。また「使うカレールウの種類」については、「1種類だけ使う」(64.7%)が最も多い回答に。
「2種類を混ぜて使う」(31.7%)、「3種類以上を混ぜて使う」(3.6%)を合わせると35.3%となり、3人に1人以上が家カレーを作る際、2種類以上のルウを混ぜて使っていることが判明した。

次に、家カレーを食べる際に付け合わせに何を用意するかも調査。カレーの付け合わせの2大定番「福神漬け」(43.6%)と「らっきょう」(15.4%)をみると、「福神漬け」が「らっきょう」に約3倍の差をつけて支持されていることがわかった。

「その他」(2.3%)としては、「キムチ」や「紅しょうが」など他の漬物を用意しているというコメントも複数寄せられた。一方、「付け合わせはいらない」(38.7%)という、付け合わせ不要派も4割近く存在していることが明らかになった。

また、カレーのメイン具材の定番に関して単一回答で尋ねると、地方ごとに人気の食材が異なる結果に。


東日本は東北地方の55.6%を筆頭に「ポーク(豚肉)」が最も選ばれ、4つのエリア(北海道、東北、関東、中部)で1位に。西日本は関西地方の48.8%を筆頭に「ビーフ(牛肉)」の選択率が高く、4つのエリア(関西、中国、四国、九州・沖縄)で1位となっており、中部地方と関西地方を境に、東日本は「ポーク(豚肉)」、西日本は「ビーフ(牛肉)」がカレーのメイン具材の定番ということがわかった。

また、東日本は1位の「ポーク(豚肉)」の次に「チキン(鶏肉)」の選択率が高く、中部地方を除く3つのエリアで2位にランクイン。ポークとビーフの境界線に隣接する中部地方のみ2位が「ビーフ(牛肉)」という結果に。

一方、西日本では1位の「ビーフ(牛肉)」に次いで、全体的に「ポーク(豚肉)」の選択率が高く、九州・沖縄地方を除く3つのエリアで2位にランクイン。また、西日本では九州・沖縄地方が「チキン(鶏肉)」の選択率28.0%と、全エリアの中で最も高い数値となっている。


県単位でみると長崎県大分県などは、「チキン(鶏肉)」の選択率が最も高かったこともあり、九州・沖縄地方では「チキン(鶏肉)」が定番となっているエリアも多い。また、全エリアの中で中国と四国地方のみ、肉以外の「野菜」が3位以内に選ばれているのも特徴的だとのこと。

カレーのトッピングの定番について尋ねると、最も選択率が高かったトッピングは52.3%の「とんかつ」で、回答者の2人に1人以上の人が選ぶ結果となった。次いで「チーズ」(29.0%)、「チキンかつ」(20.4%)と続き、「〇〇かつ」がカレーの定番トッピングとして人気が高いことがわかった。

また、トッピングの定番を地方ごとで分析した場合も、全エリアで上位3つは「とんかつ」「チーズ」「チキンかつ」という結果に。一方、東日本は「目玉焼き」、西日本は「焼き野菜」がそれぞれ3エリアで5位以内に入っており、東西での差が出ている。