元NHKでフリージャーナリストの岩田明子氏が19日、東京・阿佐ヶ谷阿佐ヶ谷ロフトAで初のトークライブ『岩田明子のあんまり観に来ないでください』を開催。お笑い芸人の千原せいじをゲストに迎え、自民党総裁選から事件・政治取材の舞台裏まで、約2時間にわたって語り尽くした。
○「恥ずかしい」アクリルスタンドが完売
「♪イワタ イワタ アキコ アキコ イワタ~~ワタワタ」という男性ボーカルのオリジナル曲にのって登場した岩田氏。観覧客に「もう感無量です。お花も頂いて、いろいろ苦労の多い人生だったけど、幸せだなあと実感しました」と呼びかけ、オープニングからうれしさがあふれ出す。
このイベントを企画したのは、自身が所属するホリプロのマネージャー。サブカル的なイベントが多い阿佐ヶ谷ロフトAという会場の選定も含め、「何を言ってるんだと。“こんなド素人に皆さんにお金払ってもらうなんて100年早いわ!”って怒ったんです」というが、「一生懸命、場所も考えて、オープニングの音楽も作ってくれて頑張ってくれているから、私も頑張ろうと思って、僭越ながら皆さんにお集まりいただいたということです」と経緯を説明した。
オリジナルグッズとして、岩田氏のアクリルスタンドも製作。「アクスタという存在自体、最近知ったんですよ。こんな自分の写真をプラスチックにしちゃって、恥ずかしいですよ(笑)」と謙そんするが、この日用意された20個がイベント中に完売する人気ぶりだ。
自民党に警鐘「政治の岐路になると思いますよ」
第一部は、石破総理の辞任から今まさに戦いがスタートしようとしている自民党総裁選の話題を、一人しゃべりで40分にわたりマシンガントーク。立候補が判明している議員一人ひとりについて、選挙戦の戦略、支援する議員の勢力図、記者会見の印象など、これまでの取材を元に解説した。
現状の情勢分析や、今後の討論会を経ての動きを予測しつつ、最も勝利する可能性が高い候補者にも言及。
政治の表と裏を見続けてきた岩田氏は、これまで出馬の打診を受けたこともあるというが、「自分が(議員に)向いてないのは、一番よ~く分かってるんです。タスキをかけて、手袋してまっすぐ手を挙げて、選挙カーの上で“岩田明子よろしくお願いします! 岩田明子よろしくお願いします!”なんてとても言えない。暑い中走ったら私、疲労骨折しちゃいます。人をウォッチするのは政治家だけじゃなくて、事件記者としておまわりさんのことも、アイドルのこともしていたので好きなんですけど、自分が当事者になるのは苦手ですね」と、政治家への転身は否定した。
○ご機嫌な制服トークを千原せいじが制止
第二部には、番組で共演経験のある千原せいじが登場。岩田氏が新聞社の記者が拉致されるのを目撃した話、安倍総理(当時)の携帯番号を変えさせた話、NHKの独特なルール、週刊誌に書かれた事実誤認記事といった話題に、千原が切り込んでいく。
会場からの質問コーナーでは、今注目の政治家から最近の健康法まで、硬軟様々なテーマに回答。
この模様は、ツイキャスプレミアで10月3日までアーカイブ配信(チケット料:3,000円)。『岩田明子のあんまり観に来ないでください』は、今後もゲストを招いてシリーズで開催していく予定だ。