香りと人間の関係を明らかにする研究を行っている財満信宏氏が、香とはなんなのか、なぜ香りを吸うと心と体が整うのか、気になる症状に効くのはどの香りなのかを徹底解説した書籍『香りをかぐという最強の健康法』(アスコム)から一部を抜粋してご紹介。今回のテーマは『がんや糖尿病を香りで予防できる?』。
○がんや糖尿病を香りで予防できる?
実は、β-カリオフィレンには、もう一つ重要な働きがあります。
それは、慢性炎症を予防する抗炎症作用です。
炎症というと、傷が赤く腫れたり、風邪で熱が出たり、吹き出物が悪化したりといった、目に見える症状をイメージする方も多いでしょう。
それに加えて、血管や臓器など、目に見えない身体の内部でも、気づかない間に炎症は起こっています。
そもそも、「炎症」とはどういう症状のことをいうのでしょう?
炎症とは本来、身体に入った有害物質を排除して、傷ついた組織を修復しようとする防御応答のことをいいます。
もともと身体に備わった機能で、どんな環境でも生き抜くための防御反応の一つ。また、「異物が入ってきたよ!」と身体に伝えるアラートのようなものでもあります。
例えば、風邪をひいて熱が出るとしんどいですよね。
これも炎症の一種で、体内で免疫細胞がウイルスと戦っていることの証です。
免疫細胞が活性化し、体温上昇のための仕組みが活性化されることで、発熱という症状が表れるのです。
風邪による発熱や日焼け、歯痛などは、いずれも一過性の「急性炎症」に分類されます。
原因となる異物が除去され、組織が修復すると、自然に元の状態に戻っていきます。
一方で、厄介なのが、長期間続く「慢性炎症」です。
慢性炎症とは、免疫細胞が、体内に入ったウイルスや細菌などの有害な異物から体を守るために免疫細胞が反応し、排除しようとする一連の防御反応である免疫応答がいつまでも終わることなく、組織破壊と修復が長い間続いている状態のことです。
異物と、それを退治しようとする免疫細胞の闘いがなかなか終わらず、周辺の組織までが破壊されてしまうことによって、症状が悪化するケースも見られます。
先ほど説明した動脈硬化も、まさに典型的な慢性炎症のパターンです。
血管壁にとっては異物であるコレステロールを排除しようとする免疫細胞の奮闘が、結果的に血管にダメージを負わせてしまうのが動脈硬化という状態。こうした類の炎症は、身体のあらゆる部分で起きており、がんや糖尿病、認知症をはじめ、ほとんどの病気の原因ともいわれています。
慢性炎症の行き過ぎた闘いに、適切なタイミングで「そろそろ幕引きだよ」とストップをかけるのが、ほかでもないβ-カリオフィレンです。
β-カリオフィレンが身体のある「スイッチ」を押すことで、炎症を抑制する指示が細胞に発令されます。
これにより、慢性炎症が予防され、がんの発生や糖尿病などを抑制することが、動物実験レベルで報告されています。
ヒトへの検証は、今、まさに進行中ですが、β-カリオフィレンがあらゆる炎症の抑制に効果的であることが証明できれば、万病の元を予防する万能「香」としての活躍も期待できます。
がん、糖尿病、認知症、歯周病、シミや吹き出物といった肌トラブル。
これらを香りで「治す」ことは難しいかもしれませんが、その元凶である慢性炎症を「予防」することができれば、様々な可能性が広がるでしょう。
○『香りをかぐという最強の健康法』(財満信宏/アスコム)
本書『香りをかぐという最強の健康法』は、「香り」が人体に及ぼす驚くべき作用を、最先端の科学的知見から解き明かした一冊。クローブや黒胡椒に含まれる香り成分「β‐カリオフィレン(BCP)」の吸入によって血管を保護する効果を発見し、国際誌『Biomedicine & Pharmacotherapy』にも掲載された著者が、その研究成果をわかりやすく解説している。本書では、症状別に有効とされる香りや、日常生活に無理なく取り入れる方法まで具体的に紹介。運動や食事と違い、「手軽で続けやすい健康習慣」としての“香り”の可能性を提示している。











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