◆体操 全日本個人総合選手権 第3日(18日、高崎アリーナ)

 体操の世界選手権(10月17日開幕、オランダ)代表2次選考会、愛知・名古屋アジア大会(9月19日開幕)代表2次選考会を兼ねた大会で、女子決勝が行われ、予選トップの15歳の新星、西山実沙(なんばク)が、合計110・332点で初優勝を果たした。予選4位の岸里奈(戸田市SC)が、合計110・231点で2位にとどまり連覇を逃した。

24年パリ五輪代表の岡村真(相好ク)が3位だった。南埜佑芽(なんばク)は4位、予選3位の杉原愛子(TRyAS)は段違い平行棒の落下などが響き5位、宮田笙子(順大)は6位だった。

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 杉原、宮田ら先輩選手と同じ班でもまったく臆するところはない。最初の跳馬で14・233点を出すと、段違い平行棒で14・100点。平均台の着地が大きく乱れ13・033点で岸に0・167点差まで詰め寄られた。運命の最後の床運動をミスなく乗り切り、13・400点で逃げ切った。「最後は楽しんでやろうと思いました。練習してきた成果を出せてうれしい気持ちでいっぱいです」と喜んだ。

 悔しさが15歳を突き動かしている。頂点を目指して臨んだ昨年の同大会で8位と涙をのんだ。雪辱に向け平日、1日5時間の猛練習を積み重ね、秋の世界ジュニア選手権では個人総合銅メダルを獲得し、種目別床運動で金メダルを手にするまでに成長した。

 2年後のロサンゼルス五輪に向け、今年を「世界で経験を積む年」ととらえ、16歳で迎える世界選手権(10月、オランダ)を目標に置いている。

。今大会の得点の半分を持ち越す5月のNHK杯で上位に入れば大舞台への切符が手に入る。

 ◆西山 実沙(にしやま・みさ)2010年9月7日、和歌山市生まれ。15歳。相愛高1年。なんば体操クラブ所属。3つ上の兄の影響で5歳から競技を始める。あこがれの選手は国内は宮田笙子、海外は「白い妖精」と言われたナディア・コマネチ。力強く、メリハリのある演技が得意。昨年の世界ジュニア選手権(マニラ)の個人総合で3位。種目別床運動で金、跳馬で銀。151センチ。

 ◆世界選手権代表 男女ともに代表は5枠。男子は今大会の得点を持ち越して行われる5月のNHK杯での上位3人が選出される。得点の半分を持ち越す女子は上位4人が代表入りする。男子の2位まで、女子の3位までの選手は9月の愛知・名古屋アジア大会の代表も兼ねる。残りの枠は、団体総合で貢献できる選手が選出されることになっている。

 

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