◆JERAセ・リーグ 広島2―7DeNA(18日・マツダスタジアム)

 一塁上で、3本の指を立てて両手を合わせる「帝国ポーズ」を決めた。DeNA・林琢真遊撃手(25)のバットが、ベイ打線に闘魂を注入した。

 1点リードの7回無死満塁。ターノックの152キロ直球を振り抜くと、鋭い打球は前進守備の二遊間を抜け、中前に転がった。2回の先制左犠飛に加え、タイムリーでこの日2打点の活躍だ。ここから打線は4者連続適時打の猛攻。この回、打者11人が7安打で一挙6点と暴れた。チームは2連勝で4位浮上。ヒーローは力を込めた。

 「拮抗してたんで、次の1点が重要になると思っていた。なんとか2点目が取れてよかった」。DeNAは昨季から広島戦7連勝。森祇晶監督が率いた2001年(当時は横浜)以来、25年ぶりの快挙に貢献した。

 堅実な守備が光るショートストップ。

だが今季はドラフト3位ルーキーの宮下が台頭し、ベンチスタートを余儀なくされた。この日は8試合ぶりのスタメン。「チャンスが来た時のために準備はしていた。後から行くからといって、気持ちが落ちるわけではない。そこはそこで割り切って準備はしてます」。攻守に存在感を見せ、勝利に尽力した。

 プロレスをこよなく愛する。オフにはラジオ日本の人気プロレストーク番組「真夜中のハーリー&レイス」にゲスト出演。清野茂樹氏とのマニアックなトークがスイングし、プロレスファンから強い支持を得た。さらには新日本プロレスのヒール、グレート-O-カーンと会食。「帝国ポーズ」の使用許可を得た。この日のタイムリー後、堂々のポーズ披露に「自己満足です」と笑った。

 燃える闘魂を胸に秘め、攻守に躍動した。「プロレスは僕にとって活力。見て勇気をもらえる。這い上がっていく姿が勉強になってます」と林。いざ、レギュラー定着へ-。時は来た。それだけだ。(加藤 弘士)

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