一般社団法人 発酵性食物繊維普及プロジェクトは5月18日の「発酵性食物繊維普及の日」を前に、都内で”腸活”に関するトレンド発表会を開催。最新の腸活アプローチについて専門家が解説したほか、食品メーカーが発酵性食物繊維を含む新商品をアピールした。
○腸から健康になる
国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所の國澤純氏が登壇し、発酵性食物繊維をキーワードとした新たな腸活アプローチについて講演した。「腸内環境は様々な健康状態と疾患に深く関わっていることが知られています」と國澤氏。感染症、アレルギー、肌荒れ、糖尿病、メンタルの不調から、果てはガンに至るまで、様々なことが腸と関係しているとし、「腸から健康になりましょう」と呼びかける。
腸活で大切にすべきポイントは3つ。1つめは腸の働き(食べ物の消化・吸収、免疫)を整えることで、2つめは善玉菌がしっかり働く腸内環境にすること、3つめは食事を充実させること。國澤氏は「私たちが普段から口にしているものは、腸内細菌のエサにもなっている、と考えてください」とし、続いて腸内細菌を活かす3つの戦略を紹介する。
1つめはプロバイオティクス(身体に良い菌)を摂ること。ヨーグルト、納豆などを積極的に食べて、ビフィズス菌、乳酸菌、納豆菌などを増やしていく。2つめはプレバイオティクス(腸内の有用菌)の栄養源となるオリゴ糖、食物繊維などを摂ること。シンバイオティクス(両方を一緒に摂る)と、より効果的だという。そして近年、ポストバイオティクスという新しい概念が出てきた。これは腸内細菌が作り出す健康に有用な物質のことで、例えば腸内細菌が食物繊維から作り出す「短鎖脂肪酸」が注目されている。
では、どんな食物繊維を摂取すべきか。國澤氏は、短鎖脂肪酸を作りやすい食物繊維として「発酵性食物繊維」を勧める。具体的には、こんにゃく、玄米、大麦、昆布、豆類、ゴボウ、タマネギ、リンゴ、キウイなどがあるが、國澤氏によると「腸内細菌によって好みの食物繊維は異なるので、色んな食物繊維を摂っていくのが好ましい」という。
食物繊維から短鎖脂肪酸がつくられるまで、少なくとも3つのステップが必要になる。第1ステップとして糖化菌、納豆菌が食物繊維やオリゴ糖などを分解して糖を作る。第2ステップとして乳酸菌やビフィズス菌が糖を材料にして乳酸や酢酸を作る。第3ステップとしてプロピオン酸菌や酪酸菌が乳酸や酢酸を材料にして酪酸(短鎖脂肪酸のひとつ)を作る。
ちなみに酢酸を材料にして酪酸を作る代表的な菌にはフィーカリバクテリウムがあり、これを増やすためにはビタミンB1(豚肉、大豆、玄米など)を摂取する。このフィーカリバクテリウムに代表される酪酸菌には、フソバクテリウム(悪玉菌で、歯周病・大腸炎・大腸がんに関与すると言われている)を減少させる働きもあるという。
國澤氏は、最後に「一般的に、腸内に色々な種類の細菌が存在する、腸内環境に多様性のある状態が良いとされています。したがって、普段から色んな種類の発酵性食物繊維、発酵食品、そしてビタミンB1もしっかり摂ってもらえたらと思います」とまとめた。
○各社連携で情報発信へ
発酵性食物繊維普及プロジェクトの西沢邦浩氏は「私たちは業界・企業の垣根を越えて、発酵性食物繊維を摂ることの大切さや必要性を普及(啓発・社会実装)しています」と紹介する。
このあと、参画企業の担当者が商品を紹介した。ミツカングループでは、腸活美容ブランド「Fibee(ファイビー)」においてワッフル、ビスキュイ、グラノーラ、ティー、レトルトカレーなど、発酵性食物繊維を手軽に摂れる各種商品を展開している。「いずれも1食で発酵性食物繊維が3g以上、摂取できる設計にしています。皆さんの『食べたい』『でも綺麗を損ないたくない』という気持ちに寄り添うラインナップを揃えています」と担当者。
あじかんでは、ごぼうの香りを活かしたチョコレート菓子「GOVOCE(ゴボーチェ)」(715円)を販売している。「当社では、ごぼうを20年研究してきました。ごぼうの持つ力で人々を健康にしたい、という思いがあります。ゆくゆくは日本の健康食材として、世界中でごぼうが食べられている未来を実現できれば」と担当者。また日清製粉では「小麦粉を通じて、生活者の皆さまの健康に貢献していきます」とアピールする。
ドールは、食物繊維、レジスタントスターチ(発酵性食物繊維)、GABA、トリプトファン、カリウムなど身体に良い栄養素が含まれているバナナを訴求。担当者は、バナナを継続的に食べることで健康に毎日をすごす「バナ活」をキーワードにプロモーション活動を行っている、と紹介する。
はくばくは穀物を取り扱う食品メーカーとして、あらためて穀物が人々の健康に寄与する点を強調する。「例えば、もち麦50g+白米100gといった食べ方をすることで、発酵性食物繊維を豊富に摂取できます」と担当者。主食を置き換えることで手軽に、効率よく発酵性食物繊維を補ってもらえたら、と呼びかけた。
近藤謙太郎 こんどうけんたろう 1977年生まれ、早稲田大学卒業。出版社勤務を経て、フリーランスとして独立。通信業界やデジタル業界を中心に活動しており、最近はスポーツ分野やヘルスケア分野にも出没するように。日本各地、遠方の取材も大好き。趣味はカメラ、旅行、楽器の演奏など。動画の撮影と編集も楽しくなってきた。 この著者の記事一覧はこちら











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