◆米大リーグ ブルージェイズ―レイズ(12日、カナダ・トロント=ロジャーズセンター)

 18~21年に日本ハム、ソフトバンクでプレーし、今季ここまで8登板で4勝1敗、防御率1・70と好調なレイズのニック・マルティネス投手(35)が、12日(日本時間13日)、ジャッジ(ヤンキース)、シュワバー(フィリーズ)を1本差で追う15本塁打を放って注目を集めるホワイトソックス・村上宗隆内野手(26)ついて語った。

 「驚きはありません。

きっと将来メジャーでプレーすると思っていた。5年前にね」とマルティネスは、記憶を辿る。初対戦はソフトバンク時代の2021年6月の交流戦。第1打席でカーブを左前に打たれるなど3打数2安打だった。次の対戦は、8月の東京五輪決勝戦。米国代表の先発マルティネスは、21歳だった侍ジャパンの・村上と対戦し、先制弾を許した。チェンジアップをセンター・バックスクリーンに運ばれた。

 「印象に残っているのは、彼のプロフェッショナルなアプローチ。若かったけど、ベテランのようにストライクゾーンの理解が深く、円熟味を感じました」

 同年、ヤクルトの若き主砲として39本塁打、112打点を記録し、チームを日本一に導いた村上に、将来メジャーで通用する非凡さ感じたという。

 「彼は2アウトに追い込まれた後も、アプローチを変えない。投手にとって一番厄介なタイプです。言い換えれば、『頑固』と言えるかもしれません。

一貫したアプローチを再現できる打者は、自分が何者であるかを理解し、ストライクゾーンがブレません。彼は追い込んでも、ゾーンの外を追いかけないし、変化球にも非常に強いです」

 右腕は翌22年にメジャー復帰し、パドレス、レッズで実績を重ね、35歳の今季はレイズと1300万ドル(約20億円)の単年契約を結び、開幕から8試合に先発。クオリティースタートは4度と安定して先発ローテの一角を担っている。

 「今年は第1ストライクを意識しています。去年、初球のストライクが取れない時に、打者のチェイス率が下がっていたことに気がついたからです。口で言うほど、第1ストライクを取ることは、簡単ではありません。打者に挑戦する強いメンタルが必要です。今年は、開幕から積極性を持ちつつ、同時に初球からあまり完璧を目指し過ぎないように心掛けています。そのバランスが上手くいっています」。4月の敵地ホワイトソックス戦は登板はなかった。本拠でホ軍を迎えるのは、7月31日からの3連戦。日米通算83勝右腕は、注目のルーキーと、5年ぶりの対決を楽しみにしている。

編集部おすすめ