日本野球機構(NPB)が、プロ野球で「危険なスイング」をした打者を退場などの処分対象にする新ルールを12日から1、2軍で適用することが11日、決まった。この日、都内で行われた12球団との実行委員会で議題に挙げられ、打者の手からバットが離れて他者に直接当たった場合は即退場となる。

危険スイングをしたが、他者に当たらなかった場合は警告。同一試合で同一打者が2度目の危険スイングをした場合は累積警告で退場となる。

 神宮で4月16日に行われたヤクルト―DeNA戦でヤクルトのオスナがスイングしたバットが手から離れ、球審の川上拓斗審判員(30)の側頭部を直撃。救急搬送され、集中治療室(ICU)で頭部の手術を行った。同30日に一般病棟に移ったものの、今だ意識は回復しておらず治療が続いている。

 この負傷を受け、プロ野球では同18日から全試合で球審がヘルメットをかぶる運用が始まった。

◆危険スイングに関する罰則規定

野球規則委員会

 危険スイングとは、打者がスイングした際、最後までバットを保持し続けることをせずスイングの途中でバットを投げ出して(すっぽ抜け含む)しまうことをいう。特にバット全体が他者に向かった場合、重大な危害を及ぼす恐れが生じることから、これを危険スイングとし、以下のペナルティを適用する。

【注】“他者”とは、攻撃側選手、守備側選手、審判員、ベースコーチ、ボールボーイ(ガール)、バットボーイ(ガール)のことを指し、ダッグアウト、カメラマン席、スタンドも含むものとする。

 ペナルティ

危険スイングをしたが、バットが他者に当たらなかったとき→警告

同一打者が同一試合で二度目の危険スイングをしたとき→退場

バット全体が他者に向かい、避けきれずに身体に直接当たったとき→即退場

また、ダッグアウト、カメラマン席、スタンドといったボールデッドの箇所に入ったとき

◇運用ガイドライン

⑴バントを試みたケースは含まない

⑵打球と共にバット全体が野手に向かって飛んで、野球規則5.09(a)(8)【原注】が適用されたとき、打者アウトに加え、“危険スイング“として警告が宣言される。避けることができず、野手に当たった場合は試合から除かれる。

⑶故意・過失を問わずバットを投げ出す(すっぽ抜け含む)ことは、非常に危険で安全配慮を著しく欠く行為である。

打者の安全意識を徹底させるためにも、審判員は厳格に運用しなければならない。

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