東京六大学野球春季リーグ戦第5週第1日▽立大1―0早大(9日・神宮)

 立大は長島颯遊撃手(2年)が決勝打を放つ活躍を見せ、早大に先勝した。約60年ぶりに新しく作られた応援歌が初披露された注目の一戦を、白星で飾った。

 立大を勝利に導いたのは、背番号3の“ナガシマ”だった。両軍無得点の3回2死二塁、2番・長島が捉えた打球は左前で弾む先制適時打となった。「自分の打撃をするだけだと思いました」と、冷静に勝利を呼び込む一打を振り返った。

 立大で「ナガシマ」と言えば、昨年6月に亡くなった長嶋茂雄さん(享年89)がいる。漢字は異なるが、ミスターと同じ読みの後輩も背番号3を背負う。「先輩方が『お前が(3番を)つけろ』と言ってくれた。ビジョンに映る時、ユニホームを着る時に長島という名前で背番号3を背負っているんだなと実感する」。偉大な先輩に恥じないプレーを目指して、グラウンドに立っている。

 負けられない一戦でもあった。この日、立大の応援席では約60年ぶりに制作された新応援歌「青春と夢の真ん中で」を初披露。立教小の児童をはじめ、OBのフリーアナウンサー・徳光和夫さん(85)も応援に駆けつけ、長島は「チームが絶対に勝とうとなっていた」。大舞台で力を発揮し、「燃える男」とうたわれた長嶋さんのような勝負強さで、勝利をもたらした。

 チームは今春のリーグ戦初の勝ち点奪取を目指し、10日の2戦目に臨む。長島は「残りの試合を連勝するだけ」と意気込んだ。(渋谷 拓人)

 ◆長島 颯(ながしま・はやと)2007年2月6日、埼玉県生まれ。19歳。東農大三(埼玉)では甲子園出場無し。立大では25年春にリーグ戦デビュー。1年生ながら東大戦で初安打を記録。好きな野球選手はソフトバンク・周東佑京。177センチ78キロ。右投左打。

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