高木豊の助っ人通信簿 パ・リーグ編
(セ・リーグ編:野手・投手とも「◎」だったチームは?>>)
5月7日時点で、2位のソフトバンクから6位のロッテまで4ゲーム差と、どの球団にも上位進出のチャンスがあるパ・リーグ。セ・リーグ編に続き、高木豊氏に各チームの外国人選手(野手/投手)たちを【◎、〇、△、×】の4段階で評価してもらった。
(※)成績は5月7日時点。一軍での出場がない選手、出場試合数が少ない選手に対してのコメントは省略(成績のみ掲載)しているが、評価の対象。育成選手は評価の対象外。
◆オリックス【野手△/投手◎】
「ボブ・シーモアはけっこう渋いヒットを打つんですよね。一時期ピタっと当たりが止まって使われなくなりましたが、いい場面でも打ったりしています。慣れてくればもう少し打つと思いますが、中距離打者という感じですね。
アンダーソン・エスピノーザは◎です。5月2日の日本ハム戦は2回2/3で6失点でしたが、今年は安定感があります。ボールの曲げ幅や落ち幅を自由自在に操っていますし、例年に増してピッチングが巧みです。宮城大弥が長期離脱で抜けましたし、エスピノーザにかかる期待は大きいです。
新加入のショーン・ジェリーは、角度もあるしコントロールもいい。ボールもよく動きますし、かなり打ちにくいと思います。
アンドレス・マチャドは、(ベネズエラ代表として出場した)WBCで160キロ以上投げていましたよね。国を背負うと球が速くなるんだな、と思いました(笑)。自信がついたのか、風格もよりいっそう出てきましたし、充実ぶりを感じます。
今年のルイス・ペルドモは波がありますよね。テンポよく投げ、危なげなく抑える時もあれば、打ち込まれる時もある。本来は安定感のあるピッチャーですし、ファームでしっかり調整して戻ってきてほしいですね」
<評価対象となった助っ人の成績>
(New/野)シーモア 29試合 打率.216 3本塁打 14打点 出塁率.245 OPS.588
(投)エスピノーザ 5試合 4勝0敗 防御率2.27 QS率80.0
(New/投)ジェリー 5試合 1勝1敗 防御率1.16 QS率100.0
(投)ぺルドモ 8試合 1勝2敗 3ホールド0セーブ 防御率14.14
(投)マチャド 13試合 0勝0敗 1ホールド10セーブ 防御率1.38
◆ソフトバンク【野手×/投手△】
「カーター・スチュワートは、昨年故障して1試合も投げられませんでしたが、今年はすでに4試合に投げて2勝。ピッチング内容はいいとは言えませんが、ここから状態を上げていくという期待も込め、〇でいいんじゃないですか。
徐若熙(シュー ルオシー)も〇です。台湾代表にも選ばれているピッチャーですが、マウンドで堂々としていますし、自信があるんでしょうね。プレートさばきがよくて、いいボールを投げます。スピンの利いた真っすぐとチェンジアップは十分に通用していますから、状態を上げていけば2桁近くは勝てるはずです。
ロベルト・オスナは×です。打ち込まれるシーンが目立ちますし、僅差の試合で使うのは怖いですよ。杉山一樹が左手骨折で離脱してリリーフ陣が薄くなっているのでしっかりしてほしいところですが、今の状態では厳しいです。
昨年、投げる度に打たれていたダーウィンゾン・ヘルナンデスは、リリーフが手薄で松本裕樹や木村光の負担が大きくなってしまいますから、やってくれないと困りますよね。常に走者を背負うピッチングを減らして、より信頼を得たいところですね」
<評価対象となった助っ人の成績>
(野)ダウンズ 現時点で一軍での出場なし
(投)スチュワート 4試合 2勝2敗 防御率7.02 QS率25.0
(New/投)徐若熙 4試合 1勝3敗 防御率7.23 QS率50.0
(投)オスナ 5試合 0勝1敗 1ホールド0セーブ 防御率3.60
(投)ヘルナンデス 11試合 0勝0敗 4ホールド0セーブ 防御率1.80
(投)モイネロ 現時点で一軍での出場なし
◆西武【野手〇/投手×】
「アレクサンダー・カナリオは日本の野球に慣れてきたこともあってか、徐々にバッティングの状態がよくなってきました。それと、足が速い。パワーがあることはわかっていましたが、あれだけの脚力を持っているとは思いませんでした。あとはホームランですね。
林安可(リン アンコー)はサヨナラホームランを打っていますが、パンチ力がありそうな体をしていますし、勝負強さも感じます。今は低打率ですが、日本のピッチャーに慣れれば自然と上がっていくと思いますし、ホームランも増えるでしょう。期待を込めて〇です。タイラー・ネビンは昇格後に打ちまくっていますが、もう少し様子を見たいですね」
<評価対象となった助っ人の成績>
(New/野)カナリオ 31試合 打率.243 1本塁打 13打点 出塁率.308 OPS.663
(New/野)林安可(リン アンコー) 30試合 打率.208 2本塁打 8打点 出塁率.266 OPS.613
(野)ネビン 6試合 打率.478 3本塁打 7打点 出塁率.500 OPS.1.500
(投)E・ラミレス 4試合 1勝1敗 0ホールド0セーブ 防御率4.50
(New/投)ワイナンス 現時点で一軍での出場なし
(投)ボー・タカハシ 現時点で一軍での出場なし
(投)ウィンゲンター 現時点で一軍での出場なし
◆楽天【野手×/投手△】
「ルーク・ボイトは×です。
ふたりがファームにいた時期は、チームの調子がよかったんですよ。三木肇監督はランナーを動かす野球が特長なのですが、ふたりがいるとなかなかサインが出せずに打線が機能しなくなってしまう。なので、ボイトにしろマッカスカーにしろ、30発くらい打たないと、割に合わなくなります。
オスカー・ゴンザレスも含め、仮にこの3人が打線に入ってボコボコ打ち始めたら相当な破壊力ですよ。スタメンでなく代打で起用するという考え方もありますし、今後の起用法に注目しています。
ホセ・ウレーニャはボールに力がありますし、変化球のキレもいい。オリックスのエスピノーザと少し似ていて、エスピノーザよりも球種は少ないけど球威はある印象です。真っすぐやツーシームの平均球速が150キロを超えていますし、空振りが取れるスプリットとスライダーもある。まだ1勝ですが、勝てるピッチャーだと思います。
楽天で10年目の宋家豪(ソン チャーホウ)は安定感がありますよね。
今年の楽天は面白い存在になると見ているのですが、その要素のひとつがリリーフ陣です。宋家豪のほか、藤平尚真、西垣雅矢、鈴木翔天、加治屋蓮らでうまく回していければ、接戦を拾っていけると思います」
<評価対象となった助っ人の成績>
(野)ボイト 18試合 打率.136 0本塁打 3打点 出塁率.212 OPS.399
(野)ゴンザレス 3試合 打率.125 0本塁打 0打点 出塁率.125 OPS.250
(New/野)マッカスカー 9試合 打率.143 0本塁打 5打点 出塁率.265 OPS.479
(New/投)ウレーニャ 5試合 1勝1敗 防御率3.96 QS率20.0
(投)宋家豪(ソン チャーホウ) 13試合 2勝0敗 2ホールド0セーブ 防御率1.80
(New/投)コントレラス 現時点で一軍での出場なし
◆日本ハム【野手〇/投手×】
「フランミル・レイエスは、ホームランの数がまだ少ないですが、意図的に逆方向へ打ったり、引っ張ってみたり、いろいろ工夫しています。昨年と同じく、梅雨時期あたりからさらに状態を上げていくような気がします。
ロドルフォ・カストロは出番を増やしていますが、バッティングは悪くないです。奈良間大己らとの競争は大変だと思いますが、ホームランも出てきていますし、ある程度は活躍してくれそうな期待感があります。
アリエル・マルティネスはWBCに出場していた影響もあってファームで調整していましたが、ファームでは打ちまくっていました。真面目さが評価できますし、まだ打席数は少ないですが、長いシーズンで彼の勝負強さが必要になる時は必ずやってきます。
古林睿煬(グーリン ルェヤン)は当初は抑えとして準備していましたが、ダメだから先発ということですよね。抑えが性格的に合わないような気もします。先発としてもう少し見てから評価するほうがいいのかな、という意味で△です」
<評価対象となった助っ人の成績>
(野)レイエス 32試合 打率.308 3本塁打 14打点 出塁率.359 OPS.800
(野)マルティネス 9試合 打率.056 0本塁打 0打点 出塁率.150 OPS.206
(New/野)カストロ 16試合 打率.239 5本塁打 10打点 出塁率.357 OPS.944
(New/野)リン 現時点で一軍での出場なし
(投)古林睿煬(グーリン ルェヤン) 6試合 0勝1敗 1ホールド0セーブ 防御率5.40
(投)孫易磊(スン イーレイ) 現時点で一軍での出場なし
(New/投)ラオ 現時点で一軍での出場なし
◆ロッテ【野手△/投手△】
「ネフタリ・ソトは、今年からキャプテンになって責任を感じているのかわかりませんが、かつてのホームラン王に一発がなかなか出ないのは寂しいです。グレゴリー・ポランコはスタメンで使われないことも多いですが、それだけの信頼がない、とも言えます。
アンドレ・ジャクソンはコントロールがよくないです。DeNA時代も課題はコントロールでしたが、徐々に改善の兆しがあったんです。ただ、新しいチームで力んでいるのか、制球の悪さが気になります。本拠地のZOZOマリンスタジアムの風の強さがコントロールを悪化させていなければいいんですけどね。ただ、日本である程度の実績があるピッチャーですし、大黒柱の種市篤暉が離脱してしまいましたから、ジャクソンにかかる期待は大きいでしょう。
中継ぎのサム・ロングはオーソドックスなタイプですね。球は速くないのですが、カットボールを混ぜながら打たせて取る印象です。球が暴れることがないですし、使い勝手のよさそうなピッチャーだと思います」
<評価対象となった助っ人の成績>
(野)ソト 30試合 打率.237 2本塁打 6打点 出塁率.295 OPS.635
(野)ポランコ 29試合 打率.241 2本塁打 9打点 出塁率.279 OPS.659
(投)ジャクソン 6試合 2勝3敗 防御率4.50 QS率16.7
(New/投)ロング 13試合 0勝1敗 7ホールド0セーブ 防御率1.42
(New/投)カスティーヨ 現時点で一軍での出場なし










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