◆春季高校野球北海道大会室蘭地区予選 ▽2回戦 浦河5―3苫小牧南(10日・苫小牧とましん)

 7地区で22試合が行われた。室蘭地区の浦河は5―3で苫小牧南に勝利。

今春のセンバツ甲子園から導入された指名打者(DH)を解除してマウンドに上がった左腕・福岡巧太郎(3年)が、計2回1/3を無失点と好投し、2年連続の春季大会白星をもたらした。伊達開来は、10―3の7回コールドで苫小牧高専を下して創部以来、春初勝利を挙げた。

 浦河の大型左腕・福岡が2度の救援登板を無失点でしのぎ、チームを救った。右翼から再登板となった5―3の9回2死一塁。最後は直球で見逃し三振を奪ってリードを守り切り、「(先発した)2年生の種市が粘ってくれていた。絶対0で抑えようと思ってたのでよかった」とはにかんだ。

 今春からのDH制導入を前に準備を重ねてきたプランだった。この日は6番DHでスタメン出場。7回2死満塁となったところで、ブルペンからマウンドに向かって走り出した。「守備がない分、しっかり投球練習をしてピッチングに生かせる。この形を練習してきた」。危なげなく右飛に打ち取りピンチを脱出した。

 昨秋は、実力校の道大谷室蘭を破るも代表決定戦で苫小牧東に3―4で惜敗。あと一歩のところで全道出場を逃した悔しい思いを胸に、オフを過ごしてきた。ベンチプレス120キロをあげる工藤直武監督(29)の指導でチームメートが体重増量に励む中、福岡は減量指令を受けて好物のジュースやグミを制限。走り込みで体を絞り、昨秋から約5キロ減で高校野球ラストシーズンを迎えた。

 漁業が盛んな様似町出身。幼い頃に昆布漁の手伝いなどで体を鍛え、今では183センチ、89キロのたくましい体格に成長した。選手15人の浦河では、投打二刀流での活躍が期待されており、「まだまだ出来る」と工藤監督。この日は無安打に終わっており、「打つ方でもチームに貢献したい」と背番号1は次戦以降のフル回転を誓っていた。(島山 知房)

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