明治44年に開通し、全盛期には41系統、総延長213キロと、まさに東京都民の足として欠かせない存在だった都電。現在は荒川線が残るのみだが、都は威信をかけたプロジェクトに打って出た。それが、今回の車両リニューアル。お披露目式典には、小池百合子知事も出席し、華々しく行われた。
独自性あふれる数々の観光列車のデザインで知られる水戸岡氏だが、東京の鉄道車両をデザインするのは、今回が初めて。脳裏には、少年時代に見た、東京の原風景があった。「14歳の時に東京に初めて来た時、遠くを走っていたのが、山吹色、イチョウ色の車両、路面電車」。ノスタルジックな車両を再び東京の街に…そんな思いもあっての挑戦だという。
外観はビビッドな山吹色。レトロフューチャー感あふれる姿に、中川家・礼二も「下町をこれが走る…」と想像をふくらませる。そして内部には、水戸岡ワールドが広がる。
番組後半では、いよいよ番組がメディア初の貸切運行。しかも、水戸岡氏も初乗車する。鉄道デザインの“神様”を前に緊張の伊藤だったが、徐々に気持ちが抑えきれなくなり、水戸岡氏を車両前方にいざなう。そんな2人の姿に、礼二は「ホンマ、じいさんと孫や」と表情を緩ませる。普段は都内を走る通勤電車としても利用されるが、水戸岡氏はこの車両にある実験的な仕掛けを施していた。「本来は乗っているだけじゃなくて、できれば…」。
荒川車庫前から早稲田まで、約40分間の列車旅。水戸岡氏は「豊かな旅を提供しないと、ファンは増えないですよね」と、列車旅の真髄を口にするのであった。

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