「小麦抜き生活」で腸内環境がむしろ悪化、医師が語る“グルテンフリー”の誤解
「グルテンフリー」という言葉を耳にする機会が増えました。健康のために小麦を控えたり、グルテンフリー食品を選んだりする方もいるのではないでしょうか。
今回は「グルテンは腸のバリアを弱める原因になる」という噂について、22歳から49歳までのマイナビニュース会員402名にアンケートを実施しました。その結果、本当だと思う方が42%、嘘だと思う方が58%となりました。
回答者からは、「小麦を控えると調子がよい」と感じる声がある一方、「体質や食べる量によるのでは」とする意見も目立ちました。
では実際のところ、どうなのでしょうか。消化器内科医の中路幸之助先生にお話を伺ったところ、グルテンが腸のバリア機能に影響するかどうかは、体質や疾患の有無によって異なるといいます。
セリアック病やグルテン過敏症の方には影響あり
中路先生によると、セリアック病の方は、グルテンによって小腸の粘膜が傷つき、腸のバリア機能が弱くなることがわかっているそうです。また、セリアック病ではなくても、グルテンに敏感な体質の方では、お腹の不調や炎症が起こり、グルテンを控えることで体調が改善する場合があるといいます。
健康な人の不要なグルテンフリーはかえって逆効果も
一方で、セリアック病やグルテンへの過敏症がない方にとって、グルテンが腸を傷つけたり、全身の不調につながるとは、現時点でははっきり証明されていないそうです。むしろ、必要がないのにグルテンフリーを続けると、食物繊維やビタミン、ミネラルが不足しやすくなる可能性があります。その結果、腸内環境にも影響するおそれがあると指摘されています。
気になるお腹の症状がある方は、自己判断で小麦を避けるのではなく、まず医師などの専門家に相談することが大切です。
○中路 幸之助(なかじ こうのすけ)
1991年、兵庫医科大学卒業。
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