◆春季北海道高校野球大会 ▽準々決勝 クラーク5―3北海(27日・札幌モエレ沼公園)

 初優勝を狙うクラークが5―3で北海を破り、一番乗りで2年ぶりの4強入りを決めた。同点の9回に3番・堀樹蘭三塁手(3年)が決勝打を放った。

 手術痕が残る右手で、北海の最速147キロ右腕・森健成(2年)の直球を押し込んだ。9回2死一、二塁。打席に入った堀は「最初の打席で三振して監督さんから『しっかり振れ』と活を入れられていた。みんながつないでくれてたので、絶対に俺が決めるという気持ちだった」。追い込まれてからの4球目。高め直球に食らいつき、右翼後方に打球を運んだ。走者2人が生還すると、右拳でベースを叩き、喜びを爆発させた。

 3月中旬の遠征中、死球を受けて右手甲を骨折した。手術を受け、打撃練習を再開できたのは5月9日に開幕した空知地区予選直前。背番号「12」でなんとかベンチ入りした。右手の握力は52キロから42キロに低下。ケガ前からはほど遠い状態だが、「みんなの気持ちで打てました」。

159球で完投したエース右腕・佐々木俊介(3年)らチームメートの思いを胸にバットを振り抜いた。

 3連覇中の強敵を破り、4強一番乗り。名将・佐々木啓司監督も「(さらに打撃の)手応えがでたね」と深くうなずいた。2日間の休養を挟み、30日の準決勝では北照―札幌日大の勝者と対戦する。堀は「この打席を自信にして、また全力でフルスイングする」。日に日に脅威を増すクラーク打線が、昨秋地区予選敗退から全道の頂点を目指していく。

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