◆春季北海道高校野球大会 ▽1回戦 士別翔雲6―3東海大札幌(26日・札幌モエレ沼公園)
昨秋全道8強で今春センバツの21世紀枠候補校に選出された士別翔雲が6―3で東海大札幌に勝利し、2年連続で準々決勝進出を決めた。2025年春から続く4季連続の北海道大会(夏は北北海道大会)8強入りは、名寄地区所属校で史上初。
チーム内で誰よりも打撃練習に時間を割いてきた背番号「20」が、殊勲の一打を放った。1点を勝ち越し、なおも1死満塁の好機。吉松は「後ろにもいいバッターがいる。最低限強い打球を打って1点入ればいい」と打席に向かった。初球。内角直球を捉えた打球は一、二塁間を抜けて右前へ。走者2人が生還し、リードを3点に広げる適時打となった。
1年夏から思い通りに送球できない「イップス」に苦しんできた。今年に入って状態はさらに悪化していたが、思いがけない“朗報”が舞い込んできた。昨年8月、日本高野連が指名打者制(DH制)を今春のセンバツから採用すると発表した。以降、吉松はキャッチボールやノックなどの守備練習に入らず、打撃練習に専念。
ベンチ入り全員が地元上川管内出身。チームは昨夏の北北海道大会4強など、公立校ながら近年安定した成績を残し続けている。全道10地区で唯一甲子園出場のない名寄地区の学校が4季連続で道大会8強に進むのは史上初で、「とにかくうちみたいなチームは一戦必勝。東海さんは素晴らしいチームで、胸を借りるつもりでやらせてもらった。思いっきりやれた結果」と渡辺雄介監督。吉松も「育成の翔雲という名の通り、地元から集まった選手が力を伸ばして私立にも対抗できる野球ができている」と胸を張った。
28日の準々決勝では、初の4強入りをかけて札幌静修―札幌龍谷の勝者と対戦する。吉松は「欲しい場面で一本打つというのが指名打者に求められていること。打撃でチームに貢献したい」と力を込めた。










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