◆春季北海道高校野球大会 ▽1回戦 札幌日大3―2駒大苫小牧(26日・札幌モエレ沼公園)

 5年ぶりの優勝を狙う札幌日大が3―2で駒大苫小牧を下し、準々決勝進出を決めた。エースの最速144キロ右腕・石川瑛二朗(3年)が9安打を許しながらも、144球の熱投で公式戦9回初完投勝利を挙げた。

 札幌日大の背番号「1」が感情を爆発させた。1点リードの9回2死一塁。144球目で最後の打者を遊ゴロに打ち取ると、何度も右拳を握った。地元苫小牧の強豪からの完投勝利にも「(苫小牧の高校を)意識せずに勝負した。苦しい展開でしたけど、要所要所で気持ちで抑えることが出来た」と振り返った。

 1週間ほど前、森本琢朗監督からこの日の登板の制約を伝えられた。「札幌日大が同点、またはリードしている時は継投させずに完投させる」。「春の全道を夏につなげるためには、石川がタフになることが絶対条件。責任を背負わせて投げさせたい」という指揮官の思いが込められた制約で、右腕はより一層エースの自覚を持ってマウンドに上がった。

 3回に先制を許すと、4回以降は直球主体からカーブなど変化球主体の組み立てに変更した。8回は同点に追いつかれ、なおも1死満塁から2者連続三振で絶体絶命のピンチを脱出。「終盤代えたかったんですけど、乗り越えて欲しかった」という森本監督の期待に応えてリードを許さず、直後の9回に3番・川合黎三塁手(3年)が決勝弾を放って勝負を決めた。

 28日の準々決勝では、センバツ甲子園出場の北照と激突する。石川は「強い相手だけど、やることは変わらない」と気を引き締めていた。

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